好き、好き、大好き
「名前ちゃん」
「…なんですか」
校門から出てきた名前ちゃんに声をかければ、彼女の顔はみるみる嫌そうに歪んでいく
可愛い、すっごく可愛い
「今日こそデートしない?美味しいお店見つけたんだけど」
右手を差し出しにこりと微笑み。さぁ、今日こそはこの手をとってくれるかな?
「一人で行ってください。私は忙しいんで」
汚らわしいものを見るようなその視線がたまらなく愛しい。だってそれは俺だけに向ける特別なものでしょう?
くるりと俺に背を向けて、去っていっちゃう名前ちゃんの背中に俺は叫ぶ
「名前ちゃん、ラブっ!」
その声にざわつくその他の人間。別に君達には興味ないから
俺の声に振り返った名前ちゃんはすごく不機嫌そうな顔で俺を睨む
「私は嫌いだ。貴方なんて」
確かにそう言葉を紡ぐ名前ちゃんの唇。
それがたまらなく愛しくて可愛い
あぁ、好きだよすごく好きだよ名前ちゃん
だから俺を楽しませて頂戴?
―好き、好き、大好き
(おかしいくらいに君が好き)
臨也ドM疑惑。
20120211
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