上辺でもいいから




「臨也さん、私のこと好きですか」


目の前に座る臨也さんを見つめながら、そんな言葉が口から滑り落ちた

臨也さんは私の言葉に特に反応を見せることはなく、ただ口に当てていたカップを静かに置いた

ゆるりと弧を描く口元から目が離せなくなる

あぁ、どうしてこんなにも心臓は早鐘を打っているのだろうか

浅ましい私は期待しているんだ。臨也さんの口から出る答えを


「うん、好きだよ」

「…そうですか」


その言葉にほっと息を吐く。心から嬉しさが溢れてくる

貴方の"好き"が私以外の人にも向けられていたとしても、別に構わないから

ただ、その二文字を聞かせて欲しいだけなんだ


―上辺でもいいから

(好きを感じたい)

どうしたこれ\(^P^)/
20120210

[ 11/16 ]
[] []
[list][bkm]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -