上辺でもいいから
「臨也さん、私のこと好きですか」
目の前に座る臨也さんを見つめながら、そんな言葉が口から滑り落ちた
臨也さんは私の言葉に特に反応を見せることはなく、ただ口に当てていたカップを静かに置いた
ゆるりと弧を描く口元から目が離せなくなる
あぁ、どうしてこんなにも心臓は早鐘を打っているのだろうか
浅ましい私は期待しているんだ。臨也さんの口から出る答えを
「うん、好きだよ」
「…そうですか」
その言葉にほっと息を吐く。心から嬉しさが溢れてくる
貴方の"好き"が私以外の人にも向けられていたとしても、別に構わないから
ただ、その二文字を聞かせて欲しいだけなんだ
―上辺でもいいから
(好きを感じたい)
どうしたこれ\(^P^)/
20120210
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