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「何をするかこの小娘!!」

「あら、起きた」


つついていた猫がいきなりそう叫んで、起き上がった

真ん丸のフォルムに、ちょっと怪しげなその顔…

じーっとその姿を見つめてみる


「おい、ニャンコ、菜和」


お兄ちゃんが少し慌てながら私たちを呼ぶ。


「お兄ちゃん…、この猫…」

「な、なんだ…」


私が呼ぶと、お兄ちゃんがゴクリと唾を飲む音が聞こえた。


「この猫可愛いね!」

「はぁ!?」


ぷりっぷりのお尻が魅力的すぎる、その猫を抱えて抱き締める

なんだか、毛がもふもふつるつるしてる!

白銀とはまた違った感触がたまらない…!


「うぎゃ、にゃ、」

「可愛いっ、可愛いっ」


思わず頬擦りすれば、ニャンコから不思議な声が漏れる。…あぁ、可愛い!!


「あ、…おい、菜和!ニャンコ離せ」

「嫌。」


ニャンコをぎゅっと抱き締めて、お兄ちゃんを睨み付ければ、お兄ちゃんの顔は怒りからか赤く染まる

…ま、負けないし

じっと負けないように、更に見つめ返す


「っ、いいからニャンコを離せ」

「いーや!もふもふ!!」


私の叫びも虚しく、ニャンコはお兄ちゃんにより私の手の届かないところに持っていかれた




「…ったく」


ニャンコ…、と言っておれを見上げてくる菜和。

絶対に菜和は分かってない。わかったら困るけどわかって欲しい。

何かを悟ったらしいニャンコが、にやにやしながらこっちを見てくるのも腹立たしい

だから色んな思いを込めて、一発ニャンコを殴ってやった

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