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女男子生徒Bー4
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一年B組教室
「ふっくーだくん!これサインよろしくぅ!」
「は?なんだよこれ?」
「文化祭の計画案。昨日話し合っただろ?」
「あぁ、あれね。クラス長のサインまでいるのか?」
「一応代表なんだしね」
ぴらりと渡された紙を確認しつつ、B組のクラス長である福田は代表者欄に名前を書き込む。
それを確認すると「ありがと」と礼をのべ萩は再び紙を手に取った。
ガタンッ!
「ん?なに今の音?」
「隣・・・かな?誰かがふざけたんじゃねーの?」
「あぁ、それならホラ、例の高内くんの取り巻きさんかな?彼が戻ってきてテンション上がったんじゃね?」
「そうかな?違う気もするけど・・・」
「えー?何で?」
「いや・・・オレさ、生徒会で一緒になるから何回か顔合わせてるけどさ・・・最近のあいつ、なんか機嫌が悪そうなんだ。
疲れてるとかとは違くて、心ここにあらずというか・・・落ち着きがないって感じかな」
「うへぇ〜でも噂だと寡黙なんだろ?ストレスでも溜めてるんですかね?」
「なんだか、自分の思い通りにならなくてイライラしてるようにも見えたけど・・・・・・まぁ考えてたってしょうがないな」
「だねぇ。改めてサインありがとね」
「おう」
福田の傍を離れ萩は教室から廊下へ出る。と、視界の端に曲がり角で、誰かがつんのめった状態で歩く姿を視界をかすめる。
『じゃれあいかなぁ?』
一瞬気にはしたものの、今は目の前の仕事を終わらせるため三年の教室へ向かうよう頭を切り替える。
「あっ!そういえば備品の大体の値段も出せって言われてたっけ?!」
やっべ、オレ計算苦手なのにな〜誰か頼める人いたかなぁ?
む〜と考えながら彼の足は、先ほど見えた人影と真逆の方向へと進みだした。
+++
ダルい
どうしてこんな好きでもないことをしているんだろう?
どうしてだっけ?
ああ、確か頼まれたからだ
やりたがる人がいないからと頼まれたのだ
どうして引き受けたんだっけ?
・・・どうしてだっけ?
ああ、確か・・・
誰かに必要とされてる証かなにかが欲しかったのかもしれない
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