ライン

罰ゲーム


陽×絵+比奈×光太
すごく変態
途中から会話文


「ン・・・ふ・・・ぇ、よう・・・」

自分のものとは思えないほど情けない声が漏れる。ボロボロと零れてくる涙が頬を伝った。


「大丈夫だから・・・もう少し、開いてみろ」


優しい声が絵を宥めてくれるように響く。でも言われた通りにはどうしても出来なくて、イヤイヤと首を振った。


「やだ・・・や、だよぉ・・・陽・・・い・・・や・・・」
「・・・俺の言うこと聞けない?」


聞き分けのないおれの腕をぐいと掴んで陽が言う。真っ直ぐに見つめてくる瞳が男らしくてドキッとした。


「よ・・・ぅ・・・」
「ほら、力を抜いてみろ・・・」


頭を撫でられながら優しくあやされれば自然と力が抜けた。そっと陽の腕が肩に添えられる。


「・・・よ・・・う・・・陽、陽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う、ぷはははははははは!ははははは!や、やっぱむ、ははははははは!!」



「・・・やっぱり罰ゲームにワキこちょこちょは難しいんじゃないですか?」
「・・・・・・うまくできん。三ヶ谷、手を貸せ」
「うはぁはははははは!ちょ、ダメだこ・・・あははははは!二対一ははんそっくぅ・・・!」
「ごめんなさい渋澤さん・・・正直高内さんが怖いです・・・」
「くぅ・・・バ、あははははははははは!!」
「絵、無駄な抵抗は寄せ・・・そうすれば簡単に楽になれるぞ」
「なにそのめっちゃラスボス的な言葉回し!?でもかっこいい!
・・・あ、おい比奈。ちゃんとカメラ動いてるかー?」

「・・・そう、そうよ!そのまま固定するの!・・・そう!このアングル!!ほっそりしながらむちっと張りのある太もも!細いライン!くぅ・・・たまらないわ!!」

「・・・変態がいる」
「ああ!いじらしく擦り合わせてるのが奥ゆかしくて魅力的!萌え!いっそ食べちゃいたい!」
「駄目だコイツ!!比奈!頼むから正気に戻ってくれ!」
「あら?私は正気よヒカルちゃん・・・あ、そうだ。ヒカルちゃんもスカートたくし上げて太ももを・・・」
「断固拒否する!!」


「うぅ・・・も、やだよ陽・・・ひっく・・・ぐす、ん」
「・・・お前が始めたゲームだろ。こうなるくらいならやらなければ良かったじゃないか」
「だ、だって・・・」
「何だ?」
「だって陽と遊んでみたかったんだもん・・・」
「・・・!!」
「それにそれに、初めてのゲームだったから好奇心抑えれなくて・・・ごめん陽・・・迷惑、だったよな?」
「・・・じゃない」
「へ?あ・・・あれ?陽?何で目をそんなにギラつかせてんの・・・?」


「コラそこの!!あんたが録れって言い出したんでしょ!だったら盛る前にもっと良いアングルをカメラに提供なさい!!」
「お前なんてことを!?ほら見ろ高内さんめっちゃこっち睨んでんじゃんか!!」
「何言ってんのよ!あたしは要望通り仕事してんのよ!だったらちゃんと絵ちゃんの魅力を引き出しなさい!照れさせるとか、焦らさせるとか、まさぐるとか!」
「なんつー提案してんのお前!一度頭を冷や・・・」
「・・・それはいい考えだ」
「え゙・・・?わ!コラ陽!お前どこ触って・・・!うひゃん!あっ!足はらめぇ!!」
「はああああ!!hshshshs!いいわ!素敵ぃ!もっと胸強調してみて!!」

「やだやだやだやだやだ!触っちゃだ・・・ひゃんっ!バカ服が捲れ・・・!」
「うわわわわ!オレは何も見てない!」
「何今さら純情演じてるの?」
「オレは純粋なんですっ!お前のような変態の基準に当てはめるな!」


「絵・・・可愛い・・・もっと見せてくれ・・・」
「や・・・エッ・・・チ!!」
「・・・なんと言われても構わない・・・見せろ」
「うわああん!陽がエロいし怖いよぉ!!」


「ハァハァ・・・野郎が邪魔だけど良い画が撮れたわ・・・!」
「うぅ・・・変態がド変態だ・・・」
「あ、そうだヒカルちゃん?今日のパンツ何色?ちなみに白以外だったら強制でお着替えね?」
「なんだそれっ!?そんなの答えるわけないだろ!」
「ちなみに無言は強制お着替えでーす♪」
「むちゃくちゃだっ!し、白だよ!白!」
「じゃあレッツ確認ターイム♪」
「うぎやああああ!スカート捲るな馬鹿!うわああ!オレの貞操がああぁぁ!!」


+++

「うぅ・・・陽がケダモノになったぁ・・・」
「・・・でも渋澤さんって恵まれてますよね・・・高内さん良い人だし」
「何を言う!そりゃ陽は良い奴だけど・・・光太だって恵まれてるだろ!かお・・・なんて、おれより・・・かわい・・・」

「オイ・・・何泣かせてるんだ・・・?」
「えええぇぇぇぇ!?オレ何も・・・」
「ヒカルちゃん駄目じゃない!やっぱり乙女心を学びましょ!そうすれば立派なお嬢様になれるわ!」
「オレ男捨てたくない!」


「・・・絵。もう一回いくか」
「はあ!?なにい・・・うわあああ!腰をガッチリホールドすなぁ!!」

「ヒカルちゃ〜ん!私たちも・・・楽しもっか?」
「ぶるっ!いいいい嫌だ!」


「「逃がすと・・・思うか(思うの)?」」

「「うわあああああぁぁぁん!!(泣)」」




+++
どんなゲームかはご想像にお任せします。

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