ライナー
 

駄目だ、頭がクラクラする。そのせいで視点も合わないし。ここはしゃがんで様子をみよう。

ここ最近、貧血が酷くてこうなる事は度々ある。多分、日頃の生活が悪いせいなんだろうけど。レポートで徹夜、バイトの長時間労働、サークルメンバーで呑み……あげればあげるほど出てくる。どうにかして、健康的な生活を送りたいけど無理だ。一人暮しの今じゃ特に。

それより、早く眩暈なくなれ。もう少しで電車来ちゃうから。


「大丈夫ですか?」

「……はい」


こんな私を心配してくれた男性に感謝しながら、私は立ち上がろうとした。でも、足には力が入らなくて思わずふらついた。そこ男性は尽かさず私の腕を取ってくれて、支えてくれたのだ。


「すみません、ありがとうございます」

「ホームに倒れなくて良かった……それより、こんな体調でこれから出かけるなら、止めた方がいいんじゃないか?名前」


自分の名前を呼ばれ、今まで下しか見てなかった視点は一気に上を向いた。私




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