緑間2
あー、また始まった。
真ちゃんと高尾の口喧嘩。
毎回くだらない理由で喧嘩するもんだから、はっきり言って止める方からしたら、非常に迷惑極まりない。
この時ばかりは、何でこんなちっぽけな事で喧嘩する奴と付き合ってるんだろ、って感じちゃう。
まぁ、そんなところも好きだから、別れたいとは思わない……気がする。
とにかく、喧嘩はヒートアップする一方であって。
いい加減止めろって先輩方(特に宮地先輩)が目で訴えてきてるから、私は2人の中へ入っていた。
「あのさ、二人とももういい加減にしてくれない?どうせ、また高尾が悪いんでしょ」
「その通りだ」
「うっわー、ひっでー」
「だって毎回、喧嘩の発端は高尾じゃない」
「そうだけど……って、違う!!今回は真ちゃんがいけないの!!」
私もそこまで酷い奴ではない。
だから、親切に私は高尾の言い分を聞いてあげる事にした。
今回の喧嘩の理由はこうらしい。
高尾が、休日に真ちゃんと私が出掛けるところ見かけたらしく、真ちゃんにどこまでしたのか問いかけた。
それに対して、答える必要はない。っと言った真ちゃんに高尾はダル絡みをして、それにキレた事によって、喧嘩は起こった。
「何これ……全て高尾のせいじゃない」
「だって、普通親友になら彼女とどこまで言ったって、良いじゃんか」
「お前はその手に関しての信用が無いから、絶対に言わないのだよ。そもそも、親友では無い」
この真ちゃんの言葉で逆上した高尾は、私にも止められる筈もなく……。
結局はガチギレした宮地先輩によって、終止符をうった。
傍には赤く染まったパイナップルがあったとか、無かったとか。
fin.
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三周年企画作品
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