浜野速水
『ねー。海士』
「んー?なに」
『何でうちら三人で遊ぶ、ってなったら絶対に釣堀なの』
「だって釣り楽しいじゃ」
『って鶴正が言ってた』
「ええ!!俺ですか!?」
「そうだったのか速水…お前だけは俺の見方だと思ってたのに」
『ドンマイ海士』
「勝手に話を作らないでください」
「『ごめん』」
『まあ、とにかく私は飽きた』
「結局名前だったのかよ」
「浜野くん、そんなの普通に考えて分かるでしょ」
「あ、そっか。まあとにかく釣堀が嫌なら、名前が考えろな」
『おk。がんばろね鶴正』
「はぁー。名前さんのことだから、そうだと思いましたよ」
あの後、海士とは釣り堀で解散。そして私は鶴正と某ドーナツチェーンでお茶しながら、次に遊ぶ所を決める事になった。
因みに私はチョコのを頼んで、鶴正はいちごだ。って関係ないか。
『んでさ、鶴正はどこに行きたい?』
「俺は…水族館とかですかね」
『えー!!そんなとこじゃ、海士がまた調子のんじゃん』
「じゃあ名前さんはどこ行きたいんですか!!」
『えっ…私?』
まさか私に振られるとは思わなかった…。だってさ鶴正って、超ウジウジ男だから女子に言わないタイプだからさ。まぁ女子だけって訳じゃないけど。
でも行きたい所かー。まあ魚関係じゃ無かったらぶっちゃけ何処でも良いんだよね。あとは余りお金が掛からなくて、近くて、この三人であれば…そうだ!!
『カラオケは?私、最近全然行ってないし』
「頑固拒否です」
『何でよ!!鶴正、歌が上手いじゃん』
「それとこれとは関係ありません」
鶴正は手を机に叩きながら立ち上がった。それほどカラオケは嫌なのか。ちぇー…じゃあな…。
ショッピングモールだとウィンドウショッピングだけじゃつまらない。バッティングセンターは前行ったけど、鶴正がビビって打ってなかったし。映画は絶対に趣味が合わなくて、ボーリングは…ああ、言ったらもうキリがない。
『う゛ー。どーしょ鶴正。私が考えた場所、全部駄目』
「だったら…あそこにしますか?」
『えっ、どこ?』
「んで結局ここな訳ね」
「『…はい』」
鶴正が提案して採用された場所は釣り堀。だから2日連続来てるってこと。
『一生懸命考えたんだけどね』
「良い場所が思いつかなくて、ここに」
「まっ、いいんじゃね。ちゅーか、今の俺達には釣り堀が似合うってことっしょ」
our playground.
(釣り堀最高!!)
fin.
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