一万打リクエストstory | ナノ

Request novel

全ては愛で繋がった




 中学一年の春。私は彼『成宮鳴』と出会った。一際目の引く白い頭と友人と楽しそうに歩く彼の無邪気な笑顔に一目で心を奪われた。そして偶然にも同じクラスになって、彼のことを知る度にまた気持ちは積み重なっていった。
 彼はクラスでも人気者で、男子からはもちろん女子にも囲まれていてそんな輪に入れない私は悶々とその光景を眺めるだけだった。
 初めて二人で話したのは球技大会の体育委員が一緒になった時。誰も立候補がいないから私が手を挙げた。そしたら彼が続いて手を挙げて私達に決まった。
 それから急激に距離は近づいて、中学一年の冬。ベタだけれどバレンタインデーに勇気を出して「鳴君のことが好きなの。だから付き合ってください……」と告白をしたら彼も「俺も好き。ありがと!」と笑顔で返事をくれて付き合うことになった。

 それからは今までと同じ景色のはずなのに全てが輝いて見えて、毎日夢みたいで楽しかった。
 中学二年になった夏には祭りにも一緒に行ったし、彼の友人と私の友人とで海にも遊びに行った。
 何より胸が高鳴ったのは二人きりで行った花火大会。履きなれない下駄で靴擦れを起こして近くの神社の縁側に腰掛け休憩をした。

「大丈夫?」

 彼は心配していたけれど、私は内心それどころじゃなくかった。真っ暗なその場所に人の気配はなく私と鳴君だけ。私の足をのぞき込んで近くなった距離に私の心拍数は跳ね上がった。

「大丈夫ありがとう。それよりごめんね、せっかく屋台とか出てるのに」
「別にいいよ。また二人で来ればいいじゃん!」

 そう言って笑った彼の顔が花火の光で煌めいた。「花火始まったね」と打ち上がる花火を二人で見上げ「キレイだね……」なんて言葉を失った。ロマンチックな雰囲気にお互いが意識した。自然と見つめ合い彼の手が私の頬に触れて、顔が近づき――そして初めてのキスをした。

 だけどそんな幸せな日々も長くは続かなかった。
 三年の秋、クラスが離れお互いに別々の人間関係を築きすれ違いが増えていた。決定打は彼の好奇心という名の浮気だった。
 相手の女生徒による数々の嫌がらせで傷つけれた私は心労で憔悴していき、このままでは駄目、と自ら身を引いた。もちろん彼は引き止めたけれど、なにより他の子に彼が触れたということが許せず彼の弁解も全ては言い訳にしか聞こえずそのまま彼とは疎遠になっていった。
 その後私は彼を避け続けいつしか彼への想いも嫌悪の情に変わっていった。
 
 中学を卒業し、高校に入学。生憎中学の友人達は別々の高校へ進学し、心機一転新しい人間関係を築こうと意気込んでいた。その甲斐もあり気の置けない友人も出来た。

「それで、さっき告ってきた人とは付き合うの?」
「付き合わないよ! だって全く話したこともない人だよ? それに恋愛はもう懲り懲りだよ」
「またそんな事言って……。あんたモテるんだから一人くらい付き合ってみたらいいのに」
「私の話はいいんだって! それより彼氏とは上手くいってんの?」
「あ、もう聞いてよ! それがね――」

 彼女の話を聞きながら相槌を打つ。
 彼氏……ね。
 私を臆病にさせた彼の顔が過ぎり振り切ろうと頭を振る。私の不審な行動に彼女は怪訝な表情をした。

「どうしたの? てゆうか私の話訊いてた?」
「もちろん訊いてるよ!」

 友人に心の中で手を合わせ謝罪をして今度こそ彼女の話に耳を傾けた。

 一年はあっという間に経過し、二年のクラス発表のボード、同じクラスに見つけた名前で目を疑った。

「成宮、鳴……? 嘘でしょ?」

 一番会いたくない彼と同じ学校だったことにまず驚いて、更に同じクラスだなんて――神様は私になんて意地悪な試練を与えるのか。
 足取り重く教室へと向かう。せめてもの救いは友人と同じクラスだということ。教室の扉から室内を覗けば彼はまだ登校して来ていないようだった。

「真衣っ! おはよ」

 肩を叩かれ振り向いた。叩いたのは友人。

「あっ! おはよう」

 神妙な顔つきをしていたようで彼女は不思議そうな顔をした。

「中入らないの?」
「うん、入るよー」

 そう言って彼女に続いて教室内に足を踏み入れようとした時、グループで談笑していた一人の男子がこちらに向いて声を掛けた。

「あ、来た来た! 成宮ー! 遅ぇーぞ」

 反応を示したのは真後ろからの声で

「ふつーに寝坊した」

 数年ぶりに聞いた彼の声に、嫌でも胸は高鳴る。その場に固まっていると「おーい、真衣? 大丈夫ー?」と友人が目の前で手をひらひらさせた。

「真衣?」

 私の名前にいち早く反応した彼に顔を向け、精一杯平然を装った。

「久しぶりだね。元気だった?」

 気まずそうに目を逸らして彼は
「おー……。真衣は?」
 と訊き返したので微笑んで
「うん、元気だったよ。これから一年間同じクラスだし仲良くしてね?」
 と腹の内では関わりたくないと考えながらも私が思う精一杯の大人の対応を心掛けた。

 神様の気まぐれか、はたまたただの偶然なのか、関わりたくない人に限って同じ委員や班になるのは何故なのか? 不思議で仕方ない。

 高校二年のメインイベントといえば修学旅行だ。高校行事で一番大事と言える旅行での行動班をホームルームで決めることになった。

「ねぇ、真衣にお願いがあるんだけど」
 友人が言う。何かと問えば
「彼氏と同じグループになりたいの! お願い!」
 と伺う様に懇願する彼女。
「元々そのつもりだったよ。だってせっかくの修学旅行じゃない。楽しまないとね!」
 と私が言えば
「本当に!? 真衣大好きー! ありがとー」
 と彼女は私に抱きついた。

 本心を言えば同じグループは避けたかった。だって彼女の彼氏の友人は成宮君だから。でも私の事情を知らない彼女を私の都合で巻き込むのは気が引けるし、何より彼氏と一緒に居たいと思う気持ちは私にだってよくわかる。

「真衣ー。連れてきたよ!」

 意気揚々と彼氏達を連れてきた彼女は上機嫌で、彼氏も照れ笑い。その後ろの成宮君はバツが悪そうに首元を手で押さえながら歩いてきた。

「じゃあこのグループでって伝えてくるね!」
「うんありがと」

 彼女はそう言って黒板に名前を書き込みに行ってしまった。その場に残された私達三人の気まずさったらない。耐え切れず言葉を発したのは私だった。

「修学旅行楽しみだね!」

 自分のボキャブラリーのなさに嘆く。
 彼等も「そうだな」と無難な返事だ。あ、そういえばと友人の彼氏が手を打って続ける。

「成宮と同中なんだってな!」

 彼は悪気のない笑顔で訊いた。私も「そうだよ」と返事をする。

「でもまさか一緒の学校にいるなんて気づかなかったからびっくりした。……成宮君は知ってたの?」
「いや……俺も知らなかった」
「なんだよお前ら! よそよそしいなー。――あ、そっか! 二人はそんなに仲良いとかではなかったんだな?」

 勝手に納得する彼をよそに私達は目を合わさずそっぽを向く。
 早く帰ってきてと願いが通じたのか用事を終えた友人が戻ってきた。

「お待たせー……って、何この変な空気!」
「あ、おかえり! 別になんでもないよ」

 彼女の登場で場の空気は一気に和み、自由行動のスケジュールを決めていく。回りたいところをピックアップして無事に予定は決まって、その日のホームルームは終わった。



 一ヶ月後、私達は修学旅行で沖縄にやってきた。沖縄は東京よりも気温が高く十月だというのに上着が必要ないくらいだった。
 大自然に開放感を覚え大きく伸びをして「気持ちいいねー!」と友人に声を掛けたつもりで振り向けば、予想していた彼女ではなく成宮君がいて、彼は目を真ん丸にさせていた。

「ご、ごめん。間違えた!」

 顔を赤面させ穴があったら入りたい心境に苛まれた私はその場から立ち去ろうと回れ右で歩きだそうとした時、彼に腕を掴まれた。

「おい、前!」
「――っ!」

 前を確認しなかったから人に盛大にぶつかる所だった。

「ありがと……」
「昔っから変わってないよね、危なかっしいな!」
「ほんとスミマセン……」

 彼とはこの一ヶ月で普通に話せるまでになっていた。かと言って馴れ合うつもりはないけれど。
 辺りを見まわし友人を探したが近辺に二人の姿はなく私達は必然的に一緒になる。

「あいつら行っちまったし、俺らも行こう」
「うん、そうだね」

 お互い無言でみんなの後を追って歩き出す。私は彼の後ろで背中を見つめ、やはり一度は好きだった彼に複雑な感情が芽生えていた。

 一、二日目は全体行動だったので、彼とも関わることもあまりなかったが、問題は三、四日目。班別の行動でスケジュールを組んでいるため彼と二人での行動が増えるだろう。考えるだけで気が重くなる。

 沖縄に到着して二日目の夜、女子も男子もそわそわと浮き足立っていた。
 修学旅行と言えば普段とは違うシチュエーションに気分も上がっているため告白の成功率が高く、気持ちを伝えるには絶好のチャンス。例の如く私も顔見知り程度の男子に呼び出しをされていた。
 場所は人通りの少ない非常階段。私を呼び出した男子は顔を赤らめ落ち着かない様子だ。

「俺、前から君のことが好きなんだ! ――だから、付き合って欲しい。お願いします!」

 深く頭を下げていう男子には申し訳ないけれど惚れた腫れたはもういらない。

「……ごめんなさい。今は付き合うとかそういうことに興味ないんです」

 そう言って私もお辞儀で返し、「失礼します」と彼に背を向け歩きだそうとした時、「待って!」の声と共に後ろから抱きつかれる。

「――っ! 何するんですか! 離して下さい!」

 振り解こうと試みるも相手の力が勝って身動きが取れない。相手の荒い息が首元にかかり、恐怖で肌が粟立つ。興奮しているのか彼の手が私の胸元に伸びてくる。
 次に来るであろう感触に半ば諦め気味でギュッと目を瞑ったその時だった。

「何してんだよっ!」という声と共に体の自由が戻り、私はその場に力なく座り込んだ。混乱する頭のままで慌てて走り去る相手の男子の姿を確認した。

「おい、平気?」

 見上げると成宮君がいて、彼に助けられたんだとやっと理解出来た。

「……ありがとう」

 恐怖心から解き放たれた安心感で頬を涙が伝う。

「あ、ごめん……すぐ止めるから」

 次々に零れる涙を指で拭う私の前に彼も同じ目線になるように座った。そして私を彼の腕が包み込んだ。

「――え? 成宮君……?」

 一気に心拍数は跳ね上がり身体が火照り出す。

「……ごめん、今だけ。許してよ……」

 彼の弱々しい声が印象的だった。

 落ち着きを取り戻した私の手を繋ぎ彼は部屋まで送ってくれた。その日は彼に触れられた場所が熱くてなかなか寝付けなかった。



 三日目は顔を合わせるのも気まずくて、仮病を使ってホテルで籠ろうと思ったが、友人が彼氏と二人で回るのを楽しみにしているし、そうなると成宮君を一人にするのはさすがに気が引けて邪な考えは崩れた。

 この日は水族館に行く予定でバスの中でも班で固まって座るため彼女らは隣同士に座らせて私と成宮君が隣だった。私達の間に流れる空気は昨夜の出来事も相まってなんとも言えない気まずさだ。

「成宮君」
「――何?」
「えっと……昨日は助けてくれてありがとう」
「あぁ、うん。俺が偶然通りかかったから良かったけど、もうちょっと警戒心持った方がいいと思うよ」
「ちょっと、そんな言い方、」
「隙があるからあんなことされんじゃねぇーの?」

 何故か機嫌が悪い彼の口から投げられる言葉に反論するけど、助けられてる身だから強く言えない。だからってこのまま引き下がるのは負けた気がするから、私も反撃する。

「……成宮君だって昨日私を抱きしめたでしょ」

 大声では恥ずかしいからぼそっと呟くように言った私の言葉に彼は目を見開き驚きの表情から眉間に皺を寄せ怒りの表情へと変わる。
 
「あれは、真衣が泣いてたから慰めてただけだから! それ以外に他意はないから! 勘違いすんなよ!」

 言いのけて私から顔を逸らした。
 誰も勘違いなんて起こさないよ。そんな怒らなくてもいいのに……。

 その後も終始無言でバスに揺られ約一時間で到着したのは有名な水族館。ここから班行動に切り替わる。

「真衣、ほんとに私達一緒に行かなくていいの? 二人になれるのは嬉しいけどあんた達さっきも喧嘩してたみたいだし大丈夫なの?」

 心配そうな彼女の声に気を遣わせまいと務めて明るく振舞った。

「だいじょーぶ! 私達こう見えて仲良しだから心配しないで! 二人は二人で楽しんで来なよ! 平気だよね? 成宮君」
「目の前でいちゃつかれる方が気遣うから」
「成宮酷っ!」
 彼氏の方が笑いながらも嬉しそうに突っ込みを入れる。

「ほら、成宮君もこう言ってるし。早く行きなって!」

 私達の言葉に納得して、「また後でねー」と彼女達は先に行った。そしてまた訪れる微妙な空気。

「取り敢えず中入ろ?」
「そーだね。はぐれて迷子にならないでよね」
「それはこっちのセリフです」

 憎まれ口を叩きながらも『日本一』と称される水族館なだけあって圧巻の水槽の大きさに私も彼もはしゃいで楽しんだ。

「おっきいねー! ジンベエザメ」

 その施設で一番の規模の水槽の前で神秘的な雰囲気に感動していた時だった。

「なぁ、真衣は彼氏作らねぇの?」
 と彼が水槽を見つめたまま訊いた。
「私は今はいらないかな。好きな人も出来ないし。そういう成宮君は? ……あれから彼女出来たんじゃないの?」

 『あれから』とはもちろん私と別れてからを指す。返事がない彼を盗み見てからまた水槽に目線を戻した。

「……俺も今はいらないから。てかさ、訊いていい?」
「ん? なーに?」
「なんであの時俺の話聞いてくんなかったの?」
「だって聞くも何も、浮気したのは事実でしょ?」
「それ! 事実じゃねぇーし。浮気したのは真衣でしょ」
「そんな訳ないじゃない! 私はずっと成宮君一筋で――」

 段々と声が大きくなっていった私達は気づけば周りの人々の視線を集めていた。

「……場所、変えない?」
「うん。邪魔になってるし」

 そそくさとその場を離れて近くのベンチに腰掛けた。気まずい沈黙が続いて口を開いたのは彼だった。

「で、さっきの続きだけど。俺が浮気したって誰に訊いたのさ」
「誰って――あの相手の女の子だけど」
「あの髪の長いあいつ? 俺にくっ付いてた」
「そうだよ、あの子」

 私の言葉を訊いて盛大に溜息を吐いた彼の次の言葉は

「俺もあの女から真衣が浮気したって訊いた。それも丁寧に画像まで添えてさ」

 身に覚えのない浮気をでっち上げられていたらしい。

「――! 私浮気なんてしてないっ! 私だって成宮君の画像見せられたんだよ?」
「俺もしてねーし! ずっと真衣だけみてたんだからっ!」
「……じゃあ何? 私達二人とも騙されてたの……?」
「……みたいだね」

 あの時もっとちゃんと諦めずに話し合っていたなら今も私達は続いていたのかもしれない。自分の馬鹿さ加減に嫌気がさす。

「そんな今更……」
「ほんと、今更だよ。――けどさ、俺は誤解だって分かって正直嬉しいけどね」
「……なんで?」

 真顔で私を見つめる彼から目が離せない。

「俺の気持ち、分かんない?」

 彼の質問に深く頷く。彼は顔を正面に向ける。そして、ぽつりぽつりと話し出した。

「ずっと忘れらんなかった。高校だって同じだってことは知ってたんだ。たまに廊下で真衣の姿見つけて何度も話し掛けようと思ったけど出来なかった」
「そう、なの?」
「そう。だから同じクラスになってラッキーだと思った。まさか真衣の友達の彼氏があいつなんて思わなかったけどね。ま、それも嬉しい誤算だったけど」

 微笑んで話す彼のまさかの暴露に怯んだ。

「じゃあ昨日は? あれは偶然なんだよね?」
「あぁ、あれは真衣が呼び出しされたって訊いて居てもたってもいられなくて探してたんだよね。見つけられて良かったよほんと」

 それで抱きしめられたのか、と彼の言動がやっと繋がった。

「俺のこと真衣は嫌いかもしれねぇけど、俺はこれからも好きだよ。真衣だけは誰にも譲れねぇ。その気持ちは変わらないから」
「なにそれ……狡いよ」

 たががはずれたように瞳から涙が溢れ出て零れる。彼と別れてからずっと心に住み着いたもやもやした気持ちが一気に晴れていく。そこでやっと無理やり抑えていた感情が解き放たれた。

「わ、たしも、鳴君のことがずっと忘れられなかった……。いっそ嫌いになったら忘れられるんじゃないかって、無理やり気持ちねじ伏せて……。再開してからも認めたくなかった。まだ好きなんて女々しいって思われたくなくて――」
「それ以上言わなくていいよ」

 そう言いながら彼は私を優しく抱きしめた。突然で驚いたけれど拒む理由もなく、彼を受け入れ私も背中に腕をまわした。

「俺達すっげぇ遠回りしたけど、こうやって繋がるために必要なんことだったんだって思うことにするよ」
「……うん」
「好きだよ、真衣」
「……私も、鳴君が好き……」

 見つめあって照れ笑い、水族館の暗がりの中で私達はそっと唇を合わせた――。


*bonus→

 私達が手を繋いで館内から出ると、同じ班の彼女達が出口で先に待っていた。そして私達を見つけた彼女は目を見開いて驚き、彼の方は優しい顔で微笑んだ。

「え!? ちょっと! 二人に何があったの?」
 慌てふためく彼女に私が「またちゃんと説明するから」と宥める。

「やっとかよ。おめでとう、成宮」
「ありがと」

 当然の顔で話す彼等に彼女は混乱を隠せないようす。

「ちょっと待って! え!? 知ってたの?」
「もちろん! 二人は昔付き合ってたんだよな!」

 彼からの言葉に頷く私をみた彼女はまるで般若の様な顔になっていた。

「はぁ? ……ちょーっと真衣。私訊いてないんだけど」

 恐ろしくて目を合わせられない。

「ご、ごめんなさい……。私もこうなるなんて思ってなくて――」
「今日は全部白状するまで寝かさないから覚悟しててよね!」
「……はい……」

 その宣言通りその日は朝まで彼との馴れ初めを全てを打ち明けさせられた私だった。


Fin.





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テーマ「人外ファンタジー」
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