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四字熟語なう◇
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柳side




いろいろ残念な地の文
に話しかけられているうちにどうやら脱落者が出たようだ。



「よーし、受けて立つぜ!ジャッカルが!」

「おい、俺かよ!まあ、俺もなんだが・・・」


ジャッカルと丸井か。


「そうだな、では・・・、名字。即決即断決めちゃってよ罰ゲーム。」


「もう決めてるよー。ええとね、漢字の書き取り疾風怒濤で百文字。」

百文字とはまた軽い罰だな(おいおい


「これに書いてね。私有言実行タイプだからこういうことはマメなの。」



・・・・。漢字の書き取りといっても二字熟語などそんななまやさしい?ものではない。


和気藹藹
不羈奔放
銀鱗躍動
聡明剛毅
老驥伏櫪

などなど。


どう書くかもどう読むかもわからない四字熟語がずらりと百文字、名字のきれいな字で並んでいる。



因みに
「名字、老驥伏櫪とはどういう意味だ。」


「英雄が年老いても大志を捨てないで、強い気力を持ち続けることのたとえ。 」
名字は国語の読解力、記憶力がかなりいい。

英語ができない理由が知りたいほどだ。

「ちょっとタイム。ルールを説明しまーす。」

タイム、というのはルール説明中は四字熟語を言わないということか。

「今から百文字、15分で仕上げてね。」


お前は鬼か。

「じゃあ、こっちで続きやりながらタイム測るから。スタート!」


ピッ!という無機質な音を合図に丸井たちは地獄の「漢字の書き取り疾風怒濤で百文字。」を始めた。
 
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