happy sweet home | ナノ


01話目
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「zzz・・・・・。」

ただ今5時30分。

私、歌原睦月はいまだ夢の中だというのに・・・。
カチャリ

全自動式のオートロックのドアが開いた。
ここは氷帝学園男子寮。

別名:野獣の森

毎朝そのオートロックの音で目覚めなければいけない。
だって、
そうしないといつ襲われるかわかんない

だってここ曲がりなりにも男子寮だよ?
私が一度文句を言ったら

「だって女だぜ!」

・・・。
思春期男子、強くあれ。

まあ、たとえ力自慢のヤローとか変態とかが来たとしても。
私の周りの部屋の住人達に一掃されるだけだけど。


「睦月の部屋に入るなんてお前ら雑兵には100年はええんだよ!」
これは私の部屋の真向かいの人。
俺様キング。跡部景吾の声。
私は跡部って呼んでる。チャームポイントは泣ボクロ。
よく女の子がきゃーきゃー言ってるけど、跡部に雌猫って呼ばれて・・・うれしいのかな?

「せやせや、俺かてまだお茶淹れてもらったことしかないんやで?」
この低音ボイスは右隣の奴。
関西弁伊達眼鏡(つい最近知った)、忍足侑士。
侑士って呼ばされている。
お茶淹れる以上のことってなんでしょうか?

「もう少し強くなってから来いっ!」
強気な声は右斜め前(つまり侑士の向かい)の部屋の向日岳人。
私よりかわいいんじゃないかって思う外見は『がっくん』と呼ぶのにちょうどいい。
確か私より小っちゃくなかったっけ?

「下剋上だ・・・・。」
淡々としたこの声は日吉若のものだ。
日々下剋上を貫いている彼は侑士の右隣。私の2個隣の部屋だ。
昔『ぴよ』って呼んだらものすっごい目でにらまれたから、今は若で定着しつつある。

「毎日毎日激ダサな奴らだぜ!」
はい、口癖ご苦労様。
若の向かい、宍戸亮は青い帽子がトレードマークの純粋な男の子。
亮って呼んだら真っ赤になるんだよなぁ・・・。1年の頃から呼んでるんだからそろそろ慣れてほしい。

「宍戸さんの言うとおりです!」
でたよ、宍戸さん信者、鳳長太郎!
いつも私にやさしいチョタは私の左隣。ただ、亮に話しかけている時どす黒いオーラが彼を包むのは・・・。
幻覚じゃないはず。

「ほんっと、毎度毎度やるねー。」
お、今日は萩もいるのか。
滝萩之介。私の左斜め前を占領している彼もレギュラー。会計?的な役回りでいつも私を助けてくれるけど、かなり黒い人だと思う。
時々彼の後ろからチョタみたいな黒いやつが出ている。これは間違いなく幻覚ではない。触れるもん。あれ。



そんなこんなで私の朝は始まる。そろそろ着替えよっかな・・・。
   
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