happy sweet home | ナノ


01話目
5/6

若の部屋に着き、彼を呼ぶ。
「ぴ・・・わかし〜。」

ついつい昔の癖でぴよと呼んでしまう。

もう睨まれたくないんだぞ。

ガチャ

あれ、ドアが勝手に開いた。

「なんですか?」

「あれ、もう準備できてたんだ。先に行っててよかったのに。」

「先輩が来たとき誰もいなかったら困るじゃないですか。」

「え、誰が。」

別に若が困るわけじゃないと思うんだけど。
「##NAME##先輩が。困るじゃないですか。」

「あ、私?」

・・・若のこういうところがいいとおもう。

いつも意地悪言ってくるけど本当は誰よりもやさしいんじゃないのかな?


「そう、じゃあ・・・あの寝坊助の部屋に一緒に来てくれない?」


「え、行くんですか?」

「だって日課だもん。みんなを集めることは。」

すると若は首を振って

「聞いてるのは俺も・・・行くんですか?ってことです。」


と言った。

「そう、だってわざわざ待っててくれたのに、ハイ先に行っててね?じゃ、失礼じゃない?」

誰かいないとあの寝坊助は起こせない。

下手したらかみついてくるんじゃないかな?

そして一番都合がい・・・えふんえふん!強いのは若だろう。古武術とかしてるから。



君が思わなくても私がそう思うのだよ日吉若!と心の中で呟いてっと。


「はぁ、わかりました。行きますか。」


うなずいてくれるところがやさしいんだよ。ため息は余計だけど。


「じゃ、行こうか」




「・・・・ないじゃないですか」

「なんか言った?」

「いいえ何にも。早くいきましょう。みんな待ってますよ。」



「そんな顔で言われたら断れるわけないじゃないですか・・・。」
 
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -