01話目 2/6
着替えを済ませ、みんなの部屋へ。
さっき紹介した順に訪ねることにしている。特に理由はない。
まずは跡部の部屋。
皆様、ご覧ください。これがかの有名な跡部景吾です!
「跡部ー、そろそろ着替えたらー?」
ガチャ
部屋の主は見当たらない。
いるのはお付きの人だけ。
名前なんだっけ?バルサニコフ?
それはどうでもいい。跡部はどこ行った?
いつみても豪華な部屋は跡部自身の手で改装されたもの。
絨毯が虎皮だよ!?
私のピンクカーペットちゃんがみすぼらしく見える。
「景吾お坊ちゃま。お迎えでございます。」
お付きの人が部屋の奥、シャワー室に向かって話しかけた。
「ああ、ミカエル。今いく。」
あ、朝シャンしてたのね。跡部。
そしてお付きの人はミカエルさんなのね。
頭をタオルでごしごし拭きながらシャワー室から出てきた彼は
上半身裸だった。
はだか【裸】 身に衣類を着けていないこと。また、そのからだ。
「・・・・・?」
「・・・睦月、お前なんか言うことねえのか」
朝シャンなんてお前は女子か、とか思っていたら跡部が話しかけてきた。
言うこと?特には・・・・ああ、そういうことか!
「いつみてもほれぼれする筋肉ですね。」
褒めてほしかったんだね!?
素直にそういえばいいのに!
「いや、そうじゃなくてだな・・・・」
「じゃあ、先に食堂、行っててね。侑士呼んでくる!」
全く、俺様ナルシストって凄いよね!
そう思いながら跡部の部屋を出た。
「少しは恥じるとかねえのかよ・・・ったく。狂わされるぜ。」
← →