07話目 4/8
「あの、どなたですか。」
『立海大付属、柳蓮二だ。』
だれだよ。しらねえよ。
あ。立海。
「もしかして真田さんとこの。」
私が唯一知っている立海の人の名前を出すと。
『そうだ。』
「ああ、こんにちは。」
なんで携帯番号を知っているかは・・・。
置いておこう。
『部長はもう帰ってきたか。』
「あ、はい。なんか変ですが。」
思い切り変ですが。
フェロモンむんむんですが。
『俺の新作を飲んでしまった。』
「は?」
どういうことだ?
『様子がおかしいだろ?』
おかしいです。
それはもう。おかしすぎます。
「さっきから意味不明なこと言ってます。あとフェロモンむんむんです。」
『じゃあ、βのほうか。』
は?べーた?
「いや、どうしたんですか?」
『早急に解決する必要がある。理由は後ほど。誰か男を一人捕まえて立海に来い。』
「え?ひとりで行けるよ。跡部もいるし。」
だから場所を教えてください。
『くわれたいのか?』
「私食べ物じゃないんだけど?」
『お前は純粋だな。ハッ』
ちょ、何!?ハッって!
今鼻で笑いやがったな!!
「わかったわよ!!今すぐ行ってやるわよ!!待ってなさい!!」
ピッ!!
「はぁ、はぁ・・・。何よあの男!!」
ともかく、なんだっけ。
一人連れて来ればいいと。
え〜っと。
立海までの道を知ってて、授業を受けなくても成績には差支えなくて(頭がいい。)
今の跡部の対応ができる人・・・・。
「一人しかいないじゃん。」
← →