happy sweet home | ナノ


06話目
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「睦月サン、お待たせ。」

「んー、待ってないよー。」

リョーマが来たのは私が校門についてすぐだった。

走ってきたみたいで肩で息をしているのがわかる。

「そんなに急がなくてもよかったんじゃないの?」

「だって、女の子一人にさせちゃ危ないって・・・。」

「いや、私みたいなの誰も誘拐しないし。軟派もされたことないよ。」

七星ちゃんならともかく私は身長もそんなにないし顔もあれだし・・・。

「それは世の中の男子が間違ってるか、きれいすぎて声かけづらいだけ。
一回自分の顔鏡で見てみるといいよ。」

どっかの眼鏡も言ってたよそれ。

リョーマは私の顔をじっと見始めた。

「なあに?私の顔何かついてる?」


するとリョーマは首を振って

「いや、睦月サン眼鏡なんかかけてたっけ?目悪くなかったよね?」

といった。

ああ、眼鏡をかけ始めたのは中2くらいからだからリョーマは知らないんだっけ。

「んー?ああ、これね。伊達だよ。なんか七星ちゃん・・・ああっと、氷帝の友達と
跡部・・・私がマネージャーやってるテニス部部長がつけとけって。なんか私が世の中の男子を・・・。」

「跡部?跡部って・・・。」

「うん?どうしたの?」

跡部の名前を聞いた途端リョーマの顔がみるみる険しくなった。

ちょ、あんたは般若ですか!?
もともとはかわいい顔なんだからそんな顔しちゃダメだよリョーマ!!

「むかつく。超むかつくから睦月サン、今日俺んち泊まってってよね。」

なんか等式が成り立ってないよね。

むかつく=泊まるはおかしいよね。

「え、南次郎さんに迷惑じゃないの?」

「大丈夫だよ親父は女の子すきすきマシーンに生まれ変わったから。」

うん、生まれ変わってないね。私が知ってる南次郎さんだ。

「ともかく泊まっていきな・・・」
 
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