happy sweet home | ナノ


03話目
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「・・・・・」

「・・・・・」


そして侑士と二人になる。

「静かやなー。」

「そうねー。」

私たち二人は結構静かなほうだ。

周りのメンツがうるさいだけで。


「なあ睦月、今日体育ないやん?」

「うん、ないねー。」

体育は3クラスずつ分けてあって

ABC、DEF、GHIとなっている。


「俺ら今日会われへんな。」

ただでさえ別のクラスになったテニス部のみんな。

唯一接点のある侑士も体育のみ。

「あ、そっか。いいんじゃない?毎日あってるし。」


「まーなー。」
いつにもまして間抜けな声だね。というと

「失礼なやっちゃな。俺は毎日間抜けって言いたいんか?」

ぶすっとした顔が返ってくる。


「その顔やめたほうがいいよ。なんかぶっさいくだよ。」


「その直球ストレートに相手傷つけるのやめへん?」


私のクラスはいつもうるさい。

クラスの前にくると

「あ、せや。言うとったやん?眼鏡の修理代わりに行ってって。」

「あ、うん。」

基本、寮の門限は9時前。

しかし、私だけ7時というかなり早い時間なので

部活終了後に外にでるのは無理に等しい。

だから代わりに眼鏡人の侑士にお願いしたんだけど・・・。

「できたで、これ。」

「あー、ありがとー。」

そういって黒縁のめがねを受け取る。

「そのな、あんま人のいろんな事情に首突っ込むつもりないねん。」

「なに、どうしたの急に。」

なにか曇ったような表情で曖昧に言葉を紡ぐ侑士。

「なんで、そのメガネ伊達なん?」

「あー、これ?これね。」

「だって、俺ら初めて会ったとき自分眼鏡やなかったやん?それが次会うたときあれ?眼鏡・・・?
みたいな。」


「これね、なんか七星ちゃんが。」


「牧之内が?」
 
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