03話目 2/4
「じゃあ、忍足。ジローもらってくぜ。」
「おん、わかった。」
亮とジロくんがC組に行って、残るは
がっくん、侑士、私。
「岳人は一時間目なんなん?」
「んー・・・公民?」
はてなマークを頭の上に浮かべて私に聞いてくるけど私はD組じゃないよ
「くそくそ!侑士、よりによってなんでお前がH組なんだよ!」
「堪忍な、がっくん♪」
「気色わりーんだよその声でがっくん言うな!」
何か知らないけど廊下でぎゃーぎゃー騒ぐとそっち系の女子が夫婦喧嘩と間違えてきゃーきゃー言ってるよ?
そしてなんか真ん中にいる私にすっごい視線が来てるよ?
「睦月はいいわよねー。のんびりしてるからマネージャーやっても女子の目気にならないでしょ?」
七星ちゃんがよく言ってるけど私も怖いものは怖い。
「がっくん・・・侑士。ちょ、もうやめよう。」
そういうと二人はすぐさま振り返って私をみる。
「ああ、すまんな睦月。岳人がうるさくしてしもて・・・。」
そういいながら肩を抱かないでください。
女子の目(お姉様的な人たち?)の目がいっそう厳しくなってきたんで。
「睦月、ごめん。大体よ、侑士が・・・」
がっくんは私の手を包むそのちっこい手をはなそうか。
委員長的女子の目が光ったよ今。
視線に殺されるよ私。
「あー、つまんねーの!俺ここじゃんか。」
「残念やったな岳人。」
しぶしぶ手を離し、岳人は自分のクラスに入っていった。
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