「お前・・・何か嘘をついてるな。」
「嘘なんかついてない!いいから俺から離れてくれ!近づくな・・・ヒッ。」
「だったら今ここで脱いでみろ。その服。」
「・・・・。」
「ビンゴ・・・だ。」
この男、跡部景吾は私の天敵。
「俺じゃなくて私だろ?二人っきりの時はそういえよ。」
「男とふたりっきりになる機会なんて、ぜっっっっっったい、ない!!」
「・・・そうか、ならば今日生徒会室に来い。体で分からせてやる。男ってやつとの二人きりをな。」
来なければ迎えに来るとまで言われ行った先では。
「・・・・疲れた・・・。」
「お前こんな仕事もできないのか。」
「・・・生徒会の仕事なんてやったことないし・・・。」
「ほら、今二人だぞ。なんだ、お前。自分で言ったことも守れねえのか・・・?」
「な、なんだとおおおおお!!!!!??やばい!鳥肌が!発作が!死ぬ!跡部に殺される!!!!!・・・ヒグ!ゲホ!!ウエッホ!!」
「おっさんみたいな咳しやがって。お前、男無理だろ・・・。」
「ケホケホ・・・。」
「何があったかまでは聞かねえ。でもそれだと社会に出た時苦労するぞ。」
「う・・・。」
「俺様が、治してやろうか?」
「は?」
「俺様がその男嫌い治してやろうっていってんだ。ま、治る頃にはお前、俺様の虜になってるだろうがな。」
「断る!」バチン、という音が響き、跡部の顔にもみじが出来上がる。
「あ・・・・。」
「・・・勝気な奴は、嫌いじゃないぜ。気に入った。」
叩かれたというのに、笑顔で詰め寄る。怖い男。
「や・・・。」
「俺様のもんになれ、ちゃーんと男を教えてやる。」
そう言って私を見つめたアイスブルーに、一瞬息をすることさえ忘れた。
珍しく恋愛色してるおはなし。
危なくは・・・ない。ちゃんと純愛。
![](//img.mobilerz.net/sozai/1153_w.gif)
苦しい、うグッ!ケホッ!離れろ!
← →