「侑士、彼女が・・・。」
「ふぅん。」
「あ、はじめまして・・・。侑士さん。でいいですかね」
「いきなり名前・・・?」
「だって、ほら。あなたのお父さんも、忍足じゃないですか。」
「彼女の病気、治るん?」
「・・・・。」
「なぁ、オトン。治したってえな。」
「・・・・。」
「・・・なんでなにも言わんの・・・?」
「会いたくない。」
「え、なんで・・・。」
「今は会いたくないんです!!帰ってください。」
「わかった、もうここには来ぃひんから。自分で好きにせぇ。もう知らん。」
「お前だってわかってるんだろ?自分の気持ち。」
「俺は・・・あいつなんか。」
「あーん?じゃあなんで目が泳いでんだよ?」
「好き・・・や、ホンマに。」
「・・・。」
「嘘ちゃうからな。ホンマやで。」
「・・・・。」
「やから、やから早く・・・・起きて?」
全国大会が終わって俺は、生まれて初めて恋をした。
その恋は、期限付きのものだった。
世界は、私一人で回してるわけじゃないんだから。
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