大好きな君に贈るは髪へのkiss

「きよ君はさぁ、真面目なんだよ」

「はぁ?」






俺の隣にいるのは名前。
そして今は昼休み、場所は教室。
名前は俺の両手を握って下を向いて言う。

「急にどうしたんだよ」

「んーん、ただね、」

下を向きながら途切れ途切れに言う名前。
こういう時は名前が何か言いたい時だって決まってるから俺は黙って聞く。

「きよ君はさぁ、スタメンに入って、去年よりももっとバスケ頑張ってるでしょ。それに勉強だってずっと頑張ってる。それなのに、私を送ったり電話してくれたり、大変でしょう?」

いきなり何を言い出すと思えばこいつは...

「俺はさ、バスケも勉強も頑張らなきゃいけねぇ中で辛い時、名前を送ったり電話したりするとすげぇ元気でるんだよ。だから名前が重荷になるとかそんな風に思ってるなら轢くぞ。」

名前には沢山我慢させてる。
けどWCがあって、しかも受験生である俺たちは勉強を怠るわけにもいかない。
そんな中でお前の存在にどれだけ俺が救われてるのかお前は分かってねぇんだろうな。


大好きな君に贈るは髪へのkiss
髪へのkissは思慕


まだこれからも我慢させる事が多いけど、全部終わったら思いっきり大事にするから。
だからもう少しだけ待っててくれな。



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