ボクのお日さま | ナノ


ボクのお日さま



ぽかぽか、ふわふわ。
今日は天気が良かったから裏庭に来てみたら、すごく気持ち良くて。
寝るつもりなんてなかったのに、天気のせいにして俺は寝る体制に入った。

「んー……気持ちいーい……」

このまま寝てたらまた樺ちゃんが迎えに来てくれるのかな、なんて寝ぼけた頭で考えてたら、急にお日さまが遮られた。

「なに……?」
「なに、じゃねーよ。ったく、また部活サボる気か? ジロー」
「え……え、跡部!?」

お日さまを遮ったのはなんと跡部だった。
普段は忙しくて直接迎えには来れない跡部がなんで、とかいろいろ思うことはあったが、そんな難しいことよりも、今は跡部がここにいることが大事だった。

「なんだよ、俺様が居ちゃ悪ぃか?」
「ううん、その逆! 跡部が来てくれて嬉Cー!」
「ふん、俺様に会いたいなら部活に出るんだな」
「んー、違うんだよね、だって部活だとみんないるし。ここなら跡部と二人っきり! ……いたっ」

嬉しくて、感じるまま喋っていたら頭を小突かれた。

「バーカ、部活終わったらいくらでも二人っきりになれんだろ? いいから部活出ろ」
「跡部……! うん、部活出る! そしたら今日は跡部の家行っていい?」
「ああ、ちゃんと部活出たらな」
「出る! 出るからほら跡部早く行こ!」

そう言って腕を引っ張ったら、跡部がため息をついた気がした。
けど、今の俺には跡部との放課後デートしか頭になくて、そんなこと気にならなかった。

「ったくしょうがねぇな、ジローは」
「聞こえなーい!」

さあ、張り切って部活をしよう!





110925
跡慈は好きな割に書いたのは初めてだったり←
ふわふわでぽかぽかなジロちゃんとしょうがないって全部許しつつ溺愛な跡部が好きです!
とりあえず可愛くほのぼのしてればいいな