優越感 | ナノ


優越感



「あ、幸村!」
「やあ、岳人」

柔らかな笑顔で校門に立ってる幸村に女子から視線が集まってるけど、そんなものは気にならない。
だって、

「ふふ、今日は部活ないんだろ? こっちは半日授業だったからね、来ちゃった」

幸村は俺しか見てないから。

「迷惑だった?」
「まさか! 会えて、嬉しい」
「ふふ、俺も嬉しいよ」

そう言って笑う幸村は男の俺から見ても綺麗でカッコイイ。
でも、その笑顔も俺に向けられてるんだって思うと、少し優越感がわいた。

「なぁ幸村、せっかくだし今日は東京観光に連れてってやるよ!」
「本当? 楽しみだな、それじゃ行こうか?」
「おう!」

幸村が差し出した手を握る。
こうやって堂々と手を握れることが嬉しくて、小さく笑みが零れた。





110805
がっくんの優越感とか全部わかってて可愛いとか思ってる幸村さん←
岳人目線だと幸村さんただの優しい人みたい
ところで二人に接点ってあるんですか?誰か教えてください←