全国大会間近の7月の終わりごろ、強化合宿のため集められたはずの選抜メンバーは、予想外の嵐にあい、南の島にて合宿という名のサバイバル生活をすることになった。
そんなサバイバル生活の一日目の夜、ただでさえ蒸し暑いのに、更に暑苦しい男が一人。
「っだぁー! うざい! 侑士離れろ!」
「いやや、なんで同じ部屋やないんや!」
「しょーがねーだろ、決まったことなんだから!」
「決めたん手塚か? ほな、手塚に直談判しにいくわ……!」
岳人の腰にしがみついたまま手塚のいる部屋に行こうとする忍足に、岳人はひたすら暴れて抵抗するも悲しいかな、この体格差ではなかなか思うように抵抗出来ないでいる。
「山側と海側で別れたんじゃないんだからまだいーだろ?」
「それは……せやなぁ、けどなんで日吉もこっちなんや……!」
跡部に下剋上したいなら近くに行ったらええやん!などなど、とにかく納得がいかないらしい。
「ったく…朝も早起きすればいいし夜だって時間ギリギリまで一緒にいればいいだろ? 自由時間だって少しぐらいあるだろうし、それに……」
「それに?」
「それに、俺だって侑士といたいしなっ」
岳人はそう早口で言って照れたようにはにかんだ。
「がく……っ!!」
「ったく侑士、だから暑いっての!」
感極まったように更に強く岳人を抱きしめた侑士に、相変わらず悪態をつきながらもその表情は満更でもなさそうだったとか。
110703
ドキサバネタその2。
橘さんと同室だっていうのに絡ませたネタを入れ忘れましたorz
他カプでもドキサバネタやりたいですね…