いつもの日常
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「なちゃん帰ろうぜー!」
「うん!」
今日もいつも通り、美っちゃん、本好くん、安田と一緒に帰る。この3人との関係は俗にいう幼なじみなもんで、小学校からの長い付き合い。
「あーあ。テスト全然ダメだったよ。またお母さんに怒られる…」
「俺が教えてあげるって言ったのに」
「オレは本好のおかげで毎回助かってるもんな!」
「俺もぜってー怒られる…」
「安田バカだもんね?」
「うっせーよ!!」
安田のスクバで頭をバコッと叩かれた。だってこの中で一番バカなの本当に安田じゃない。本好くんは何だかんだ言って優しいし、美っちゃんはもう本当に本当にいい人。ほら、やっぱり安田が一番バカだよ。
自己解決して、一人でうなずいてると、美っちゃんに笑われた。それにつられてか本好くんも笑いだした。恥ずかしい…!
「ったく。なちゃんは相変わらず可愛いな」
「美っちゃん、そんな嘘はついちゃいけないんだよ」
「本当だって!!本好と安田も絶対そう思ってるって。な?」
美っちゃんは本好くんと安田に問いかけた。
すると本好くんと安田は平然な顔で答えた。
「うん。でも、昔よりもっと可愛くなってる」
「そうだなー。急に大人っぽくなったていうか」
「ちょ!?二人までそんな嘘つかなくていいから!」
自分でも分かるぐらい、顔が赤くなっていて熱い。もう恥ずかしくなって、手でパタパタと扇ぎながら後ろを向いた。
こうして笑いあいながら楽しく帰った。
こんな日が毎日続くなんて幸せだな。明日も楽しい一日になりますように。