今日はとってもいい天気なので屋上に来てみた。もちろん今は休み時間だ。
ぽかぽかといい具合の日向を浴びながら一人で黙々とお弁当を食べていた。あ、大好きな唐揚げ入ってる。きっと今日はラッキーだな、とか思っていると屋上のドアがガチャリと音がした。
「先輩…?」
「なちゃん!今お昼食べてるの?オレも一緒にいい?」
「いいですけど…何で屋上に?」
「だってこんなに天気がいいのに外に出ないなんてもったいない気がしてさ。なちゃんだってそうでしょ?」
「そうです」
先輩と同じこと考えてたんだって思ったら嬉しくなってきた。
そのせいなのか、私の口から考えてもない言葉が出てきた。
「小金井先輩…」
「何ー?」
「好きです」
「……うぇっ!?」
先輩はどうしていいか分からなくてあたふたしていた。私も内心は同じ状態だ。
私が告白して何分経ったんだろうか。ようやく先輩が口を開いた。
「あの、さ。オレはまだなちゃんのこと知らないし、会ったばかりだし……ごめん」
「そうですか…」
フラれて悲しいはずなのにあまり悲しくない。私の頭はポジティブでできていたらしい。私の中で何かの決心がついた。
「なら私、先輩が私を好きになるまで頑張ります!」