なんだか最近、小金井先輩が私を避けているような気がする。最近というか、帰り道に先輩に抱きしめられてからだ。あ、思い出しただけで恥ずかしくなってきた。
隣から「何赤くなってるの?」という可愛らしい声が聞こえてきた。そうだ、私、心配になってきちゃったから、リコちゃんと桃井ちゃんに相談してたんだった。
さっきの質問に対して「何でもない!」と返事をした。
「私としてはよくやったほうだと思うわよ?」
「…そう、かな」
「私も!だってあの小金井さんがねー」
「うん」
本当にこれは期待していいのかな。私馬鹿だからそれしか考えられないよ。
「あとは待つだけでいいと思うな」
「私もよ」
「…どうして分かるの?」
「「女のカンよ!」」
見事にハモった2人のセリフ。カンなのに信じてしまう私は本当に馬鹿。でも、こうやって言ってくれてるんだから、信じるしかない。
こんなに素敵な友達に出会えて、私は最高に恵まれているね。