授業中にふと思いついた。小金井先輩にお世話になっているから、何かプレゼントしたい。
バスケ部だからリストバンドがいいかな。でもタオルでもいいよね。
うーん、と悩んでいると隣にいる火神君に「何してんだよ、気持ち悪ぃ」って言われたからとりあえず殴っておいた。
――――――
「なので水戸部先輩にお願いです!付き合ってください!」
「……」
昼休み、水戸部先輩を呼び出して、さっき思いついたことを話した。そして買い物に付き合ってもらえないかお願いした。
小金井先輩の好きな感じなものは分かるような気がするけど、一人じゃ心細い。先輩と一番仲がいいのは水戸部先輩って聞いたことがある。だから一緒に選んだらきっと小金井先輩も喜んでくれるだろうと思って頼んだ。
「…」
「え!いいんですか!」
「…」
首を縦にふってくれた水戸部先輩。それを見て嬉しくなった私を見て、水戸部先輩は頭を撫でてくれた。
買い物楽しみだな。