「お妙ちゃ〜ん…!」
「はいはい。どうせ沖田さんか山崎さんの話でしょ?」
「うん…」
またお妙ちゃんの家を訪ねてしまった。
「毎回ごめんね」っていうと、「モコちゃんだから特別よ」って言ってくれた。だからお妙ちゃんに甘えちゃうんだよね。
「沖田さんに告白されました」
「あら、そう。ついに言ったのね。私の言った通りだったじゃないの!で、返事は?」
「断った、けど…沖田さんこれから覚悟しろよって…」
「まぁ、素敵じゃない!」
「素敵じゃないってば〜…」
あれから沖田さんは突然訪問ばかりする。退くんと一緒に来る時は連絡をもらってるから大丈夫なんだけど、突然訪問はかなり焦る。
「で、山崎さんとは?」
「え?」
「え?、じゃないでしょ。何もないの?」
「…うん。別にあの時の話は触れようとしてないし、普通に話せてるからいいかなぁって」
「あら…」
お妙ちゃんがしゃべり終わったのを分かっていたみたいに、私の携帯がタイミングよく鳴った。
そうだ、今日は沖田さんが退くんと一緒にくるんだった。
「ごめんお妙ちゃん!私早く帰らなきゃ!」
「はーい。気を付けなさいね」
「ありがとう!」
――――――
「ふぅ…」
とりあえず退くん達が帰ってくるまで料理を作り終えた。
退くん達が来るまで時間あるな。
そう思った私は、ベッドまで向かった。
ベッドに寝っころがると、疲れていたのか寝てしまった。
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