「モコ!一緒にゴーコンに行くアル!」
「え?合コン?」
急にそんな話をし始めた神楽ちゃん。合コンってしってるのかな?というか、何で私を誘ってるんだろう。
「ゴーコンに行けば、ご飯食べ放題アル!モコ行くよろし!」
「もしかしてお妙ちゃんに誘われた?」
「そうアル」
でもお妙ちゃんも行くんだったら行こうかな。仕事もちょうど終わったし、退くんにメールしてから行こう。
「よし、神楽ちゃん行こうか!」
合コンメンバーで待ち合わせてから、食事の場所に行くらしい。しかも待ち合わせ場所がここの駅。もしかしてご近所さん達の参加なのかな?
お妙ちゃんとも合流できた私達は、男子メンバーを待つだけだった。
そういえばさっき、退くんにメールした時、退くんも「用事できて遅く帰るんだ。お互い様だね」ってメールが来た。
「あ、来たわよ!」
お妙ちゃんが向こう側からくる男子メンバーに手を振っていた。
それに笑顔で振り返している人、乗り気じゃない人と仏頂面してる人がいた。
何だか少し面白そうな合コンになりそうだなー…とか考えてたら名前を呼ばれた。
「モコちゃん!?」
「あれ、退くんだ」
「モコちゃんの用事って、もしかしてこれだったの!?」
「うん。誘われちゃったから」
笑いながら返事をすると、ため息をつかれた。何でだろう。
不思議になって、退くん?って名前を呼ぼうとしたら、急にぎゅって抱きしめられながら、頭なでなでされた。
「モコじゃないですか!今日も可愛いでさァ」
「っ!」
急なことだから、私の顔は真っ赤で、口を金魚みたいにぱくぱくしていた。
どうしようも出来ない私が分かったのか、お妙ちゃんがベリっとはがしてくれた。ありがとうお妙ちゃん。
「知り合い同士だったのは意外だったけどいいわ。それじゃ、早速行きましょうか」
お妙ちゃんの発言にうなずいて、みんなでお店に向かった。
どうなるんだろう、この合コン…
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