気のせいかもしれないけど、最近モコちゃんとの距離が一気に縮まったような気がした。
高校の時もそこまで仲がよかったわけでもなかった。必要なことがあったら話すぐらいなだけの関係。
でも挨拶だけは毎日してくれた。とっても明るくて可愛い顔で、おはよう、また明日、と。
オレはそんな彼女にどんどん惹かれていったんだけど。



「こんなところで寝ちゃうなんてなぁ」



隣では手を繋いだまま寝ている好きな人。
意外に理性は大丈夫なほうだ。多分。
別に用意したベッドにお姫様抱っこをして連れていく。
軽い…。本当にご飯食べてるのかなってぐらい。まぁ、いつも一緒にきちんと食べてるから安心はするけど…。



「よいしょっと…」



ベッドにモコちゃんを降ろす。
可愛い顔してるなーなんて思いながら頭を撫でた。
サラサラな髪の毛。オレと同じシャンプーを使ってるからもちろん匂いは同じはずなんだけど、少し違う女の子の匂いもした。
オレ変態みたいだな…。



「おやすみ」



そう言ってオレはモコちゃんのおでこにキスをしました。
…あれ、作文?




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