「いやー、モコの作る料理は美味いな」
「…銀時さんに言われても嬉しくありません」
「何でオレはダメなの!?ジミーが言ったら嬉しそうにするくせに!」
「だって退くんは料理が上手だからです!」
「オレだって料理上手いのになー…」とボソボソ呟き始める銀時さん。それを放置しながら夕ごはんを食べ始めた。
「ふぅ…」
「どうしたの?モコちゃん」
「不動産屋さんに行ってから1週間ぐらい経ってるのに、電話1本も来ないなーって思って」
「最近は不景気だからなのかもね。安い家に住みたいって思う人も多いだろうし」
「そんなに見つからねーなら高いとこにいっそのこと住んじまえよ」
「ムリです!」
家のこと以外にも家族のことも色々あるし、贅沢は出来ないんだよな。やっぱり高い家がいいのかな?
「そんなに悩むんだったらオレとずっと暮らせばいいと思うんだけど…」
「ちょ、ジミ崎くん!?何言っちゃってんのかなぁぁああああ」
「そうしたほうがモコちゃんも安心出来そうな気がしたんだけど、ダメかな?」
「あ、それいいかも」
「モコ!?」
もう1週間以上住んで迷惑かけてるんだし、いいよね。明日、不動産屋さんに大丈夫だって電話しよう。
「退くん。改めて、よろしくお願いします!」
「はい」
「…オレ放置ぃぃぃいいいい!?」
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