今朝、美奈子さんから名前ちゃんが休むことを伝えられた。体調不良って…もしかしてオレのことずっと考えていてくれたのかな。そう思うとニヤニヤが止まらなかった。名前ちゃんが病気なのに、マジイヤなやつ。

部活も早めに終わり、名前ちゃんのお見舞いに行くことにした。家の場所は美奈子さんに聞いた。初めて行く彼女の家はとても緊張した。部屋に入るとぐっすり寝ていた。でも少し苦しそうだったから、頭をなでた。



「ニーナ…」

「あ、起きちゃう感じ?」

「……」

「寝言…?」



寝言でオレの名前呼ぶってマジパネェし…マジ反則だし…。
そんな名前ちゃんの寝顔を見ていたら、いつの間にか意識が飛んでいた。









夢の中で名前ちゃんの声がした。



「ニーナ…私、ニーナが好き」



オレもマジでスキ。
ダイスキ。

返事をしようと思っても、体が重くて動けなかった。少ししたら、頬に柔らかい感触がした。何だろうと思い、ゆっくりと目を開ける。
さっきとは違う体勢で寝ている名前ちゃん。あぁ…起きてたんだ。てことは、さっきのは…夢じゃない感じじゃね?
確かめたかったけど、寝ているアンタを起こしたくなくて、そのまま。



「早くよくなりますように」



お返しに頬におまじないのキスをした。



20121224

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