「おはよう。」
久しぶりに明日葉くん達のもとへ向かった。
いつもダメなわけじゃないけど、貢広が変になっちゃうからあまり行かない。
だから、明日葉くん達すごくびっくりしている。
「山田さん、どうしたの?」
「‥夢に明日葉くん達出てからたくさんお話ししたくなっちゃった。」
「まぁ、それは別にいいんだけどよ。安田はいいのか?」
「うん‥!大丈夫!」
貢広には一言言っておいた。言わなきゃきっと、また私にいろんなアトつけちゃうから。
つけたらつけたで私は嬉しいけど。
「そういえばさ、前々から思ってたんだけど‥山田さんの目ってどうしたの?」
「これ?貢広が私が大好きな証なの。いいでしょー!」
えへへ、と笑いながら答えたらみんなまたびっくりした顔している。
「‥私も、貢広も、こんな愛し方しかできないの。ねぇ、変なのかなぁ?」
答えは別に期待はしていなかった。どうせ"おかしい"っていうんだろうな。
みんなの答えを待っていたら、意外な答えが返ってきた。
「‥人それぞれだろ。ま、オレはそんなめんどくさい恋愛は遠慮するけどな。」
「僕、も‥藤くんと同じ意見。二人がそれで幸せならいいんじゃないかな。」
「にしても、安田がこんな性癖あったなんて知らなかった。まぁ、美っちゃんのほうがもっといい恋しそうだけど。美っちゃんかっこいいしね。」
「‥。」
びっくりした。みんな一言も"おかしい"だなんて言わない。嫌われて距離をおかれるかと思ったのに。
嬉しくて、涙がぽろぽろ出てきた。もう洪水になるんじゃないかってぐらいの勢いで。
そしたら後ろから誰かに抱きしめられた。
「俺の花子泣かしたのは誰かなー?」
「貢広‥!」
笑いながらそういった彼。絶対私達の話聞いてたに違いない。すごく機嫌がいいんだもの。
「はいはい、いちゃつくならよそでな!!」
「んだよ美作。冷てーよ!!」
「安田。美っちゃんが困ってるじゃん。困ってる美っちゃんも素敵だけど、困らせる安田も最悪。」
「わかったよー‥行こ、花子。」
スッと差しのべられた手を私はギュッと握った。貢広の手はあったかくてホッとする。
好き、大好きって気持ちが手から伝わりますように。