青い空の贈り物
普通の毎日が悪いわけじゃあない。ただ、この平凡な毎日に飽きてきたのだ。同じようなことを繰り返して過ごしていくなんて、私には耐えられなくなりそうなぐらいだ。何か…何かこれを崩してくれるようなきっかけが欲しい。最近の私はずっとそれを考えている。
「そう簡単にきっかけが起きてたら、こんなに悩まなくてすむんだけどなぁ。」
考えながら歩いていたのが悪かったのか、良かったのか分からない。空から何かが落ちてきた。
「マフラー…?」
「おれのマフラーそのまま持っててくれェ !」
後ろから声が聞こえた。この周辺では見たことがない人だった。そしてその人は、私の目の前にやってきて、息を整えていた。
「いや 、飛ばされちゃった時はどうなるかと思ったゼ…。ありがとな!」
「大丈夫です。マフラー無くさなくてよかったですね。この辺りでは見たことないんですけど、引っ越してきたんですか?」
「そうなのよォ ……ってここドコ !!?」
「私、ここの土地には詳しいので送って行きましょうか?」
「本当か!」
不思議な人だ。話してく度に表情が変わっていく。表情の変化が面白くて思わず、くすっと笑ってしまった。
「ちょっとォー!何かおかしいことおれ言ったー!?」
「言ってないです…ただ…貴方の表情が変わっていくのが面白くて……ふふっ」
ちょっと照れたのか、彼は少し赤くなって視線を反らしていた。
「おれはジョセフ・ジョースター。ジョジョって呼んでくれ。」
「あっ…私は苗字名前、です。」
「これも何かの縁だぜッ!また会わねーか?」
きっかけ、見つけた。
私は2つ返事で次も会うことを承諾した。彼なら、私を飽きさせないはずだ。楽しみになってきたな。
ジョセフ・ジョースター
20140828