きらきら、ぴかぴか、どろっどろ
私の周りは恋をしてきらきらし始めた。私の妄想とか言うかもしれないけど、本当にきらきら。だって、イルミネーションがすごいもの。
「楽しいね、小金井先輩。」
今年も彼と見れてよかった。
きらきら、ぴかぴか。
私と彼を照らして祝福しているみたいだった。
「私ね、小金井先輩の為にたくさん料理を作ったよ。美味しいって言ってもらえるように頑張ったんだから!」
私は彼をぎゅっと抱きしめた。冷たい体を温めるように。
「小金井先輩って子供体温かと思ったけど、違うんだね。新発見。」
頬にちゅっとキスをした。恥ずかしくなったけど、物足りなくて唇にもキスをした。少し鉄の味がする。小金井先輩ったらキスが下手なんだから。
「いつまでも一緒だね、先輩。」
小金井慎二
20121227