私の青い春の訪れは、いつなんだろうね
青い春と書いて青春。
今までの高校生活を振り返って、青春らしい青春はしていない。そんなこと言っても、まだあと1年残っている高校生活。このうちに、青春を味わいたいとか思っている。
「青春、したい。」
ジュースのパックにさしたままのストローを噛みながら言った。
春ちゃんに「ダメですよ」と言われたので、今までかじっていたストローを出した。口が寂しい。
「青春って例えばなんだよ。」
「んー…夕日に向かって走れ、みたいな。」
「じゃあ名前には一生無理だね。」
「名前運動苦手だしね。」
双子が失礼な事言ってるけど、いつもの事だからスルー。
あ、青春と言えば一番いいのがあるじゃないか。
「恋愛、あるじゃん…!」
私の一言に、またみんな呆れていた。いや、春ちゃんだけ苦笑い。
「好きな人いるの?名前。」
「…いない。作る。」
「好きな人ってそう簡単に作れるものじゃありません。」
「う、うるさい!」
祐希も悠太も何だってさっきから私の青春計画を崩すのだろうか。
ま、でも…。
「今は、まだこのままで…いいかも。」
20120327