覗きからの



安田くんと言えば変態。安田くんと言えばエロリスト。安田くんと言えば後前田熱子好き。安田くんと言えば私の好きな人。

今日もこっそり隣のクラスから安田くんを覗き、いや見に来ている。シンヤちゃんにどこがいいの!?って聞かれて、全部!って答えたら嫌な顔された。何でだろう?



「おい、安田。隣のクラスの女子、またお前覗きに着てるぞ?」
「は?覗かれてるのは藤の方だっつーの。嫌味かイケメン野郎」
「…はぁ」



イケメンな藤くんと一緒にいる確率が高い安田くん。勘違いされてないといいんだけどな。女子の視線とか痛いし。
うんぬん考えながら安田くんを見ていたら、後ろからポンっと肩を叩かれた。誰だと思って振り返ったら、美作くんだった。



「また安田か?」
「うん」
「物好きだな、名前ちゃんも」
「そうかなぁ?」
「毎日そうやって見ててつまんなくねーか?」
「ううん」



私がそう答えると、美作くんはちょっと待ってろって言って安田くんと話していた。
少し羨ましいなぁって思ってたら、安田くんが私に近づいてきた。何で!?



「お前、AKY108好きなのか!?」
「え!あ、うん」
「熱子は?」
「…大好き」
「よし、今日からお前はオレと同士だ!お近づきの印に、熱子のグッズ一緒に見に行こうぜ!」



安田くんは私の肩をぎゅっと掴んで、安田くんの肩と私の肩が合わさった。
美作くん、貴方はいいキューピッドです。



覗きからの
(お友達に進歩しました)



安田貢広
20101110

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