一目惚れ注意報



―ガラガラ



久しぶりに部室のドアが開いたかと思ったら、依頼人は同じクラスの女の子だった。



「あの…依頼、頼んでもいいですか?」
「初めてのお客さんやな。ええで、そこらへんに座ってな」
「はい…」
『それで依頼は何だ?』
「名前も知らない好きな人、探して欲しいんです」




彼女からは思わぬ言葉が出た。
あんないつもおっとりしてる子が、こんな大胆な依頼してくるなんて。
あ、そういえばオレ、窓の外に居たんだ。まるで覗き見してるみたいだったな。



「ボッスーン、そこに居るんやろ?」
「あぁ。でも、何か情報がないと探せないな…」
『それなら任せろ』
「スイッチが居るから平気やろ」



一応話は終わってキリがいいから、部室に入ろうとした。
入った瞬間、彼女はオレを見て驚いた。



「っ!!」
「どないしたん?」
『もう見つけたようだな』
「どういう意味?スイッチ」



一目惚れ注意報
(なぁ、オレまだ意味分からねーんだけど…)(ボッスンはそれでええねん)(えっ!?)



藤崎佑助
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