キミとオレの共通点
「ふ、ふとんがふっとんだ!」
「パンダのエサはパンダ」
「いくらはいくら?」
「決勝リーグはお化粧して行く」
「う、うーん……」
私は俊とダジャレの言い合いをしていた。
何でも思いつく俊の頭の中が不思議でたまらない。たまにスゴいの出てくるし…。
「……降参!!」
「名前も頑張ったほうだよな」
「え、本当!?」
「うん。今までは2こいうだけで限界だったのに」
「…そういえばそうかも」
最初は俊のダジャレを聞くとイライラしてきて、止めてほしいと思って始めた言い合い。これで俊が負けたらもう言わないって約束してるんだけど、全く勝てる気配がなかった。
「何か最近ね、俊がダジャレ好きな理由が分かったような気がする」
「本当?」
「うん。新しいダジャレを見つけるたびにワクワクするの……これじゃ、俊と同じだ。最悪…」
「オレは嬉しいよ」
「どうして?」
「だってオレが影響でダジャレが好きになったんだから。そのままオレのこと好きになればいいのにな」
キミとオレの共通点
(一目見た時から好きだなんて言えないよ)
伊月俊
20100831