夜道に注意



部活が終わったあとに忘れ物をしたのを思い出して教室に行った。最終下校時刻が近いから学校に残ってる人なんていないだろう。
ガラッとドアを開けるとまだ人がいるのに驚いた。しかも寝ている。
忘れ物を取ったら起こせばいいよな。そう思って自分の席に行った、はずだったのに彼女がいる。
…何でオレの席に座ってるんだ?



「だアホ。起きろ名前」
「…んっ」
「もう帰りの時間だぞ?」
「え、あ、ひ…日向君!?ごごごめんね!勝手に席に座っちゃったりして!」
「いや、それは別にいいんだけど…忘れ物取りたいから退いてくんねーかな?」
「う、うん」



なんで彼女がオレの席に座っていたことなんて聞いたって答えてくれないよな。
もう外は真っ暗。女の子を一人歩きさせるのも危ないと思ったオレは彼女にこう言った。


「一緒に帰る?」



夜道に注意
(そしたら彼女は真っ赤な顔でうなずいた)


日向順平
20100831

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