特別な治療法



朝起きたら、猫耳が生えていました。え?何これ?どうなってるかも気になったので触ってみた。抜けない。本当に生えてきていた。そこにタイミング悪く火神君が入ってきた。



「な、ななななんだよそれ!?」
「生えてきました」
「は!?」
「だから生えてきたの。不思議だよ、これ。触ってみる?」
「何言ってんだよ!こんなの冗談だろ!抜いてや……」



火神君が思いっきり猫耳を引っ張った。抜けないことに驚いてるらしい。というか、強く引っ張られて痛い。



「マジかよ…」
「ねぇ。どうやったらなくなるかな?」
「オレに分かるわけねーだろ!」
「うーん…」



試しに私は火神君にキスをしてみた。唇を離して火神君を見ると真っ赤。可愛い。もっとキスしたくなって角度を変えて唇を重ねた。



「な、急に何すんだよ!!」
「だって猫耳なくなるかなぁって」
「なくなるわけ……あ」
「…なくなった」



頭をさわさわしても猫耳はない。なんだ残念。面白かったのに。



特別な治療法
(は、あなたのキス)



火神大我
20100719

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