さよならのキス



嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!離れたくないよ。ずっとそばに居たいよ。なんでどこかに行ってしまうの?なんでそんな遠くを見つめているの?いつの間にか目から涙が出ていた。



「っ!」
「ごめん」
「紅次郎の嘘つき…。ずっと一緒に居てくれるって約束したじゃない」
「仕方ないだろ。閻魔からの課題が出たんだから」
「すぐ…帰ってくる?」
「あぁ。約束」
「今度こそ守ってよね」
「……じゃあ、行ってくる」
「行ってらっしゃい」



指切りをしながら紅次郎は、私の唇にキスをして、行ってしまった。



さよならのキス
(約束…また守ってくれなかった)



さくら紅次郎
20100717

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