プリーズ!ダッツ!



「カイトさん、カイトさん」
「何ですか?マスター」
「何故貴方はアイス、しかもダッツばかり食べるのですか?」
「美味しいからです」
「はぁ…私のお財布も泣いているというのに…」
「…」



マスターがお財布を眺めている。そんなにダッツって高かったかな。100円くらいかと思うんだけどな、オレ。



「何を言ってるんだいカイトさん。ダッツは四捨五入して300円ですよ」
「え…」
「初耳みたいな声を出さないでくださいよ」
「すみません」
「それを毎日毎日買って、どんだけお金で泣いたことか」
「すみません」
「よし!」



何かいい案が思いついたのか、マスターは机をバンっと叩きながら立ち上がった。



「これからはカイトに自分のお金で買ってもらうことにします!」
「え?」
「何か手伝ってくれたら一回50円ね。その貯めたお金でダッツを買うこと、いいね?」
「はい!マスター!」


プリーズ!ダッツ!
(じゃあ、まずは洗濯お願いね)



カイト
20100618

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