俺の目指す場所 (69/109)

【半田視点】


あの事件?から次の日。俺は、まだ多少ぎこちなさは残るもののいつものように朝比奈と接することが出来た。


そしてその日の練習。俺たちはいつも通り強くなるべく練習をしていた。


「じゃあちょっと休憩入れよっか!」

そんな朝比奈の合図で俺らみんなはベンチへと戻ってきた。朝比奈からドリンクを貰って水分補給をする。それが当たり前だ。

最近練習をしていてずっと思っていたことがある。強くなりたい、強くなるためには何をしたらいいのか、と。

いつもみたいに闇雲に練習していてはほとんど効果は得られない。そこで思いついたことが一つ。



「俺、必殺技ほしいなぁ…」

タオルで汗を吹きながら俺はポツリとそう呟いた。その俺の台詞に隣にいたマックスはお化けでも見たかのように目を見開けている。


「どうした…半田…。熱でもあるの?」

「ねっ…ねぇよ!」


俺が必殺技ほしいって言って何がおかしいんだ!
信じられないとでもいいたげなマックスの台詞に若干青筋を浮かべながらもそう言い返した。

俺だって強くなりたい。ちゃんとした俺だけの必殺技がほしい。

俺は少しテンションを下げながらも地面に目を移した。


「マックスとか…みんな必殺技あるのにさ、俺だけないし…」

「うーん…。じゃあさ、ずっと前ちょっと練習してたローリングキックとかどう?」

「ローリング…キック…かぁ。なんか懐かしいな…はは…」

「そうだね。まぁでもだいたいイメージもついてるし、一番やりやすいんじゃないかな」

「そうだな!俺、やってみるよ!」


ローリングキック。フットボールフロンティアに向けての練習の時一度だけやったことがある、はっきり言えばまだ未完成の必殺技。

それを習得したい、そう思った。俺は立ち上がって拳を固めると早速ボールに向かって勢いよく走っていった。



絶対、絶対、ローリングキック習得して強くなるんだ。


そう誓いながら、俺は茶色一色の地面を踏み込んでいった―…。




俺の目指す場所


いつか、追いつけるように。

そして、いつか隣を走れるように。

俺は、俺は、諦めない―…。


to be continued...

本編で必殺技がないことが悔しくて。絶対に必殺技を作ろうと思ってました!!笑
レボリューションVはあるんだけど…単体じゃないですし!!

といってもまだ習得してないんですけどね!!

いつも遅くてスミマセン…頑張ります!!

2013.4.4

[bkm]

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