私のホントの気持ち (6/109)



「本当のサッカーとは何か、教えてやる!」

「俺もだ。やろう円堂」

「俺もそのつもりでここに来た。もう一度奴らと戦おう、そして勝つんだ」


「豪炎寺くん…鬼道くん…!」


その円堂くんの台詞に便乗するように2人も続けてそう言った。

2人が参戦を決意したことは円堂くんにだって、もちろん私にだって心強さが増す。



「よし、やろうぜ!」


もちろん円堂くんだって凄い。たったその一言で、みんなを本気にさせる。その笑顔で、みんなに力を与えてくれる。

やっぱり、円堂くんには人を惹きつける何かがあるんだ…。


そう思った矢先だった。



「俺達もやるぜ」


「みんな!」


円堂くん達が決意を言葉にしたとき、後ろからまた新たな声が聞こえてきた。私は笑みを浮かべて後ろを振り返る。

そこにはやっぱり予想通りのメンバーがいて。その光景を目にすると私はさらに頬を緩ませた。



「全くお前は…。相手は宇宙人だぞ。いつもの調子でやろうぜはないだろうぜ」


「にひひ」と円堂くんは笑みを浮かべると次は風丸くん、一之瀬くんと口を開けた。



「どんな相手でも一歩も引かない、それが円堂なんだ。引かないぜ、俺も」

「雷門イレブンの新しい挑戦だね!」


こうして、いつも雷門イレブンは一つになっていった。

こうして、数々の死闘を勝ち抜いてきた。


きっと、今回だって―…。



「入院しちまった半田やマックスたちのためにもな」


……っ…!


入院しちゃった半田くんやマックス…それにみんなのため…。


土門くんが言った台詞に私はピクリと反応した。


そう、いつもだったらここには彼らの姿があったはずなんだ。

怪我さえしなければ、入院なんてしなければ。


彼らは戦いたくても戦えない。


じゃあ、そんな彼らはどうなるの…?

誰が、支えるの―…?



そんなことが頭の中をぐるぐる駆け巡ると、自然と額から冷や汗が流れた。


震えそうな唇を噛み締め、私はぎゅっと力を込めた。



私は、私は―…。




「楓香…?大丈夫か?」


「え、あ…一之瀬くん」

「なんか顔色良くなさそうだけど…」

「そ、そう!?全然大丈夫だよ!」


長い睫毛のある瞳で顔色を覗き込んでくる一之瀬くんに一瞬驚いたが、すぐに我に返ると「へへっ」と笑みを浮かべた。




私のホントの気持ち


いったい、何なんだろう―…。


そう、一瞬考えてしまう私がいた。


to be continued...

一之瀬くん来た来た←
多分設定にも書いてありますが微一之瀬寄りな部分これから出てきます!!

風丸くんはもうちょい(?)先ですね、

でもやっぱり半田寄りですがっ(^O^)

2012.2.23

[bkm]

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