それだけだけど (30/109)
【マックス視点】
「ちょっ…ちょっ…早く!早くカメラカメラ!」
「松野さん!カメラないです!」
「じゃあDSでもいいから!とにかくカメラ!」
なんで僕たちがこうもカメラを求めているかというと…。
あの場面に直面しているからであった。
「いい雰囲気なんだから写真に収めてかないと!半田弄る最高のやつなんだから!」
「ディ…DS持ってきます!」
そう言いながら宍戸は病室に向かって走っていった。確か宍戸、足怪我してたな、と彼を走らせたことを後から後悔したけれども。
病院の中からこっそり見ている僕たちなんだけど、やっぱり半田と朝比奈が気になって来てみればコレ。
「なんかめちゃくちゃいい雰囲気じゃないですか!」
「しっ!半田にバレたらまた半田照れるよ!」
「もう見慣れましたよね、半田さんの照れるところ」
「まー面白いからバレてもいいけどね」
僕たちの見ている光景にニンマリと笑みを浮かべると半田の照れる姿を想像してまた笑いが込み上げてきた。
またどうやって苛めてやろうかなぁなんてウキウキしていると後ろから宍戸の声がした。
「松野さーん。持ってきましたー…」
「サンキュー。早速写真に収めよう!」
宍戸が持ってきたDSのカメラ機能でなんとか写真に収めることが出来た。
その後すぐに動きがあったから本当にギリギリだったみたい。
二ヒヒっと笑うと、半田と朝比奈がこちらに向かって歩いて来たので僕たちはすぐに撤収することになった。
2人の中でどんなことがあったのか、どんなことを話してたのか、そこまで知ることは出来なかったが順調にいってるんだと思うと胸が弾んだ。
「松野さん。なんか凄い嬉しそうですね」
「そう?なんでもないよ」
まずは何事もなかったようにベッドにいようか。
次々と頭の中に浮かんでくる半田弄りプランを早く実行したいという衝動に駆られ、僕の足は自然と速くなる。
「楽しみ」
ただ、
それだけだけど
それは、僕からしたら応援の記なんだ―…。
(半田ァ見て見て)
(…………。)
(あぁァ!?俺のDSゥゥゥ!)
to be continued...
宍戸のDSがご愁傷様です…(笑)
これも遊び心から出来たいわゆるオマケ。
盗み見なんていけないよ君たち(^O^)←
さぁ、ついに次回は彼が来ます!!
彼がちょっとこれからグイグイきますy((
でもやっと…何じゃないでしょうか…。
もしかするとグイグイ来るのは彼ら、なのかもしれませ((ゲフンゲフン
半田くんよ…空気化しないでください(;´д⊂)←
頑張ります!!
2012.6.26
(
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