仲間の元気 (25/109)
「今日はありがとう円堂くん」
「ん?」
「みんなのお見舞い、来てくれて」
「そんなの仲間なんだから当然だろ!」
そう言って円堂くんはにっと歯を見せて笑った。
そんな笑い声と共にコツコツと静かな廊下に2つの足音が鳴り響く。
「みんな、本当に楽しそうだった。エイリア学園との戦いの話聞いてる時…。やっぱり、みんなも戦いたいんだよね…」
「そうだな…」
「だから円堂くん、戦えないみんなのためにも…絶対、絶対…」
「倒してくるさ、エイリア学園を」
「……ありがとう。円堂くん」
しばらくみんなと話した後、円堂くんはそろそろ練習に戻るということで席を立った。
お見舞いに来てくれたお礼ということも兼ねて、私はこうして病院の入り口辺りまで円堂くんを見送りに来た。
「それじゃあ頑張ってね。無理はあんまりしちゃダメだよ」
「分かってるって!絶対宇宙人倒してくるな!」
「うん!待ってるから!」
「おう!」
そう威勢のいい声を放つと円堂くんは手を振りながら練習へと向かっていった。
手を振り返しながらもその円堂くんの背中を見つめると、私は静かに微笑んだ。
円堂くんの背中が見えなくなるまで見つめた後、私はゆっくりと挙げていた手を下ろした。
「頑張って、ね…」
そう、小さく誰にも聞こえない大きさで囁くと私は振り返って彼らの元へと向かった。
いつか、もう一度旅立った彼らと一緒に戦える日を夢見て…。
仲間の元気
「仲間の元気は俺の元気!」
その円堂くんの言葉が、今も私の頭を渦巻いていた―…。
to be continued...
心配性発揮(^O^)←
主人公である円堂くんとの絡みが少なかったんでちょっとオマケ程度に…。
さぁ次からちょっぴりシリアスに入っていきます!!
期待はNGですけど(笑)
2012.6.9
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