みんなの幸せ (24/109)

――――――……


イナズマキャラバンが発進し、私がここに残ってから幾つもの時間が流れた。

日が経つにつれ、ここに残った彼らの傷もだいぶ治っていった。


そんな中、私たちの所に1人の訪問者がやってきた。



「おーいみんな!久しぶり!元気にしてたか?」


「円堂!」「キャプテン!」


そう、我らがキャプテン、円堂くんだった。



「円堂くん久しぶり。どう?調子は」


「んー。やっぱり相手はスッゲー強い。でも次の試合では絶対にイプシロンに勝ってやる!」


「そのいきだ!円堂!」


「おう!」


入院してしまったみんなのお見舞いに来てくれた円堂くんは、今までの宇宙人との戦いについてたくさんの話をしてくれた。

それを聞くみんなの顔はやっぱりキラキラしてて、いつの間にかベッドから降りて身を乗り出すようにして円堂くんの話を聞いていた。

そんな様子を見たら、早く怪我を治してサッカーやりたいんだろうな。と凄く伝わってきて。


共に円堂くんの話を聞いていた私もクスリと笑った。



「俺も早く怪我治して復帰したいよ。それでエイリア学園ともう一度勝負したい!」


「僕もだよ!次こそは勝ってやるんだ!」


半田くんやマックスがそう言うと周りにいたみんなもコクリと頷いた。


そしてさらには少林寺くんはベッドの上で立ち、ピョンピョンと飛び跳ねた。



「見てくださいよキャプテン!こんなにも動くようになったんですよ!」


「わわわッ…少林やめろ!怪我悪化するって!」

「少林、お前…」


怪我が良くなったことを円堂くんに見せようとする少林寺くんだが、焦りながらも円堂くんは素早く止めに入って。

それを見た半田くんもクスクスと笑った。それにつられて私もさらに笑った。



少しずつ、こうして良くなっていくみんなを見るのが嬉しくて。幸せで。

笑いあうみんなを見て、私は静かに微笑んだ…。




みんなの幸せ


それは、私の幸せでもあるの―…。



to be continued...

アニメで微妙に映った彼らを見て想像した場面です。
本当にここくらいしか彼ら出ないんだもの(泣)!!

本当はどんな感じだったんでしょうねぇ…。

この長編は、本編ではやってなかった部分を補いつつ…アニメに沿って進めていくっていう感じなんですよね!!
アニメ沿いっぽくない連載でなんかごめんなさい(´;ω;`)

2012.6.9

[bkm]

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