これからだよ。 (19/109)
【マックス視点】
「トイレなんて病室にもあるのに…。分かりやすいなぁ」
半田が嫉妬したり、照れてる所を想像したらなんだか自然と顔がニヤけてきてしまった。
本当にトイレに行っていたか不明な半田が帰ってくると、そのままベッドに直行した。
そしてバタンとうつ伏せるようにベッドに身を任せた。
生憎、怪我した左腕のピンポイントに直撃したようで半田は「いたっ!」と変な声を上げ、またうなだれるように「うー…」と声を漏らした。
そんな様子を見るとまたまた笑いがこみ上げてきて。
クスクスと笑うと半田は照れた状態のままギロリと僕を睨んできた。
「ごめんごめん」と反省の意図を見せないような口調でそう言った時だった。
ガラリとドアが開き、新たなジュースを手にした朝比奈が帰って来た。
作戦開始!
そんな合図で少林や宍戸、影野達と目を見合わせるとコクリと頷いた。
「ねぇー!なんか暇だしさ!ゲームでもやらない?」
「先輩いいですね!俺持ってきてもらっていたんです!」
そんな台詞と共に病室の棚の中から僕は「じゃーん!」と3DSを取り出した。
元々、ただベッドで寝てるだけじゃ暇だからと持ってきてもらっていたモノ。
きっとみんなもあるはず。というかさっきの作戦会議ではみんな持っていたから大丈夫。
半田はよく知らないけど、きっと半田もあると思う!
「っと」と半田は体を起こすと、同じように棚から3DSを取り出した。
予想通りと僕がニヤリと笑ったのを知らない半田は、余程やりたかったのか「何やるの」と不機嫌そうな、でもちょっぴり嬉しそうな口調でそう言った。
「通信しよ!大人数でやれるカセット持ってるからさ!」
「やりましょうやりましょう!」
そして画面を開くとワイワイと騒ぎ出した。
これからだよ。
僕たちの、作戦は―…。
to be continued...
だからそう大した作戦じゃないんです!!
PSPとか分かんないから3DSに(笑)
2012.5.20
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