わたあめとマシュマロの恋










大好きなふかふかのソファの上に、大好きな人を見付けた。
ので、欲望に逆らわず、ダイブしてみた。



「ぐぇ…っなんだ!?って、ルフィっ?」

「しししっエース、ただいま!」

「おう、お帰り。…じゃなくてだな。ルフィ、おれ寝てただろ?」

「ん?おう、寝てたな!いびきかいてたぞ」

「そうか。いや、だからそうじゃなくて、無防備な人間にタックルかますなって…」

「エースに抱き付いちゃ駄目なんか?」

「いやいや。駄目な訳じゃねェんだけどなァ」


まぁ、ちぃとばかし困るんだ。
胸の上に乗り上げたルフィが、こちらをじっと見上げて来る。
蛍光灯を反射してきらきらと光る大きな目が、黒く濡れて綺麗だ。
思わず云い淀んだエースは、手慰みにルフィの黒髪をかき混ぜた。柔らかい猫っ毛が気持ち良い。
髪に触れられる事が好きなルフィは、本物の猫の様に双眸を細めている。
咽喉なんか撫でてやれば、鳴き声をあげたりしないだろうか。
弟を溺愛、猫っ可愛がりしているエースにしてみれば、ルフィのどんな表情も仕草も、可愛くて仕方無いのだが。


「あっ、それよりメシ!おれもう腹ぺこぺこだー」


エース、早く早く!と今度は腰の上に跨り騒ぎ始めたルフィを見上げ、苦笑が洩れる。
本当に気紛れな奴だ。
疑問への答えも受け取らないまま、何処へ行くつもりだ?


「そう云うと思って、すぐ食える様にしてある。ほら、ちょっとズレろ」

「ん」

素直に太股の上に移動したルフィの脇に手を入れ、そのまま抱き上げた。
相変わらず軽い。
もうちっと太らせるべきか?などと母親の様な事を考えつつ、フローリングの床を踏み締め、キッチンへ向かう。
条件反射でエースの首に腕を回したルフィは、「おれ、腹減ってても歩けるぞ?」と首を傾げている。


「抱き付きてェんじゃなかったのか?」

「…へへっおう!」

歩みを止めず云ってやれば、首筋にぐりぐりと額を押し付けて来る。
すぐ隣りにある耳朶に口付けたエースは、片手でルフィを抱え、冷蔵庫の扉を開けた。
もう少し肉が付けば、さぞ抱き心地も良くなるだろう。
まぁ、抱き心地が良かろうと悪かろうと、力一杯抱き締めれば、気になんてならないのだけれど。















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微妙過ぎて現パロ表示してません。出ました、物臭の習性!最低や^^^^
可愛がる事に限度なんて必要ありませんよね。
蟻が集(たか)る位べたべたな兄弟がすきです(台無し)。

閲覧して下さり、誠に有難うございました!







10/09/28
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